クラゲを飼育しようとする時、
水槽の立ち上げ方法に悩む方が
多いと思います。
少し特殊な生き物なので、
どうやって立ち上げて良いのか
わかりにくいですよね。
そこで今回は、クラゲの水槽の
立ち上げの方法についてご紹介します。
少し難しい手順もあるかもしれませんが、
クラゲを健康に飼育するために
必要なことですので
ぜひ参考にしてみて下さい。
クラゲの水槽の立ち上げ方法!5つの手順で解説
クラゲの水槽の立ち上げは
一般的な観賞魚の場合と
それほど変わりはありません。
特別難しいこともなく、
5つの手順で終了しますので、
その5つの手順を詳しく解説していきます。
①カルキ抜きした水を入れる
まずは水槽に、カルキ抜きをした水を入れます。
市販のカルキ抜きを使用するか、
バケツに水を汲み、一晩おいて
カルキを抜きましょう。
そのまま使用すると、クラゲの健康に
害を及ぼしてしまうので、
必ずカルキ抜きをしましょう。
②人工海水の素を入れる
水槽に水を入れたら、次に、
市販の人工海水の素を入れましょう。
パッケージに、水と人工海水の素の
配分が記載されていますので、
水槽の容量に合せて人工海水の素を入れます。
入れすぎてしまうと、後から調整が大変なので、
少し控えめに入れて、足りない場合は追加して
調節するのがポイントです。
人工海水の素が溶けやすいように
しばらく手で水槽内を攪拌させましょう。
市販の比重計を使って、
比重が1.023前後になるように調整しましょう。
商品によっては、人工海水の素に
カルキ抜き成分が入っている物もありますので、
その場合は、①のカルキ抜きは
しなくても大丈夫です。
③ヒーターで温度調節を行う
人工海水の素を使って、
適正な比重の海水を用意できたら
温度の調整をしましょう。
ヒーターとサーモスタットをセットします。
流通している多くの種類は
25℃前後が好ましいですが、
飼育する種類に合わせて、
水温を調整しましょう。
ヒーターの商品によっては、
水温が固定されている物もありますので、
飼育する種類によっては注意が必要です。
④吸込み口の対策をする
遊泳力の弱いクラゲのために、
フィルタの吸込み口の対策も必要となります。
吸込み口が向きだしのままの場合、
クラゲが吸い込まれ、体の軟らかいクラゲは
形が崩れて死んでしまいます。
簡単な方法としては、
市販のスポンジフィルターを被せる方法です。
吸込み口の口径にあったサイズの
スポンジフィルターを被せましょう。
しかし、この方法の場合、
吸い込まれることは防げますが、
吸い寄せられることは防げません。
水流の調整と併せることで、
なるべく吸込み口に近づけない工夫が必要です。
もう一つの方法が、コーナーカバーや
セパレーターを使用する方法です。
これによって、物理的に
吸込み口に近づくことができなくなるので、
吸い込まれる心配がありません。
しかし、水槽を仕切ってしまう分、
水槽内のクラゲが泳げる
スペースが狭くなってしまう
デメリットもあるため、クラゲの
数やサイズに注意が必要です。
また、コーナーカバーやセパレーターと、
水槽壁面に隙間ができてしまうと、
そのの部分に吸い込まれてしまう恐れがあるため
そちらも注意が必要となります。
⑤水流を調整する
クラゲの飼育で一番注意しなくては
いけないのが水流に関してです。
水流が強すぎても、弱すぎてもダメですし、
水流が水槽全体に行き渡らないといけません。
そこで、ろ過槽からの吐出口の場所や向き、
水量の調整が必要となります。
少しずつ場所や向きを調整しながら、
水槽内の水流を観察しましょう。
水流が流れていない場所がある場合は、
調整が必要となります。
飼育するクラゲの種類や大きさによって
水の流れが変ることもありますので、
ある程度調整をして、クラゲを入れた後に
改めて調整するのも1つの方法です。
また、場合によっては、水槽の四隅に
クラゲが溜まってしまう事があります。
水流の調整で対応ができれば良いですが、
場合によってはセパレーターなどを使用して、
水槽の四隅を殺すような加工が
必要になる場合もあります。
こちらの動画では、クラゲ用水槽の
作り方を紹介しています。
ぜひ観てみてください。
クラゲの飼育はセットが簡単?
出典:https://www.shopping-charm.jp/
上の章でご紹介したように、
クラゲの水槽の立ち上げには、
他の観賞魚にはない手順があります。
そのため、初めて飼育をする方には
少々難易度が高く感じる方も
いるかもしれません。
そんな方には、
クラゲ用の飼育セットがあります。
飼育セットは、予め、水流や吸い込み防止などが
設計されている状態ですので、
初心者の方でも面倒な調整がいりません。
必要な器材も全て揃っているので、
用意する手間も省けます。
しかし、商品によっては、
飼育できるクラゲが限られます。
また長期で飼育するためには向いていない
場合もありますので、ゆくゆくは
ステップアップを考えないといけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クラゲの水槽を立ち上げるためには、
少々手間が必要と言うことが分りました。
慣れてしまえば難しくありませんが、
最初は手こずってしまう方も
いるかもしれません。
しかし、最初に立ち上げてしまえば、
楽しいクラゲの飼育が待っていますので、
ぜひチャレンジしてみて下さいね。
こちらの記事では、初心者の方におすすめの
飼育セットをご紹介しています。
⇒クラゲの飼育はセットで!初心者におすすめキットの値段&評判まとめ
こちらでは、クラゲの飼育に適した
水槽のご紹介をしています。
どちらもぜひチェックしてみて下さい。