クラゲの飼育は観賞魚と違って
少し難しいとよく聞きます。
特殊な生態のため、観賞魚とは
違った管理が必要となります。
しかし、どんな所が難しいのか、
何を注意すれば良いのか分りにくいですよね。
そこで今回は、クラゲの飼育の際
気をつけるべき落とし穴について
詳しくご紹介していきます。
せっかく飼育しているクラゲを
死なせてしまわないためにも、
ぜひ参考にしてみて下さい。
クラゲの飼育には注意!気をつけるべき3つの落とし穴
クラゲを飼育していると
誰もが陥ってしまう可能性のある
落とし穴が3つあります。
その3つの落とし穴に注意するだけでも
クラゲの飼育が上手く行くようになります。
この章で紹介していきますので、
参考にしてみて下さい。
①毒に気をつける
クラゲは種類によって
毒の強さは違いますが、
それぞれ毒を持っています。
飼育の際も、このクラゲの毒に
気をつけなくてはいけません。
強い毒のクラゲはもちろんのこと、
弱い毒のクラゲであっても、
繰り返し刺されることで、
アレルギー反応が出る可能性があります。
アレルギー反応が出るようになってしまうと、
重度の場合、クラゲの入った水槽に
手を入れると、それだけで
症状が出てしまうこともあります。
当然、クラゲの飼育どころでは
なくなってしまいますので、
クラゲに刺されないように注意しましょう。
特にアカクラゲなど、触手の長い種類は
傘の部分から遠く離れたところに
触手があり、気づかずに刺されて
しまうこともありますので、
水槽内に手を入れる場合は注意しましょう。
こちらの記事では、クラゲに刺された場合の、
詳しい症状や処置について解説しています。
ぜひ合せて読んでみて下さい。
②水流に注意する
クラゲは自力で泳ぐ力はあまりなく、
海流に乗ってプカプカと漂っています。
そのため、水槽内でも水流がないと
水槽内を漂うことができません。
水槽の全体に水流が行き渡らないと、
クラゲが水槽の隅などに留まってしまい、
やがて弱ってしまいます。
そのため、水槽を加工したり、
ポンプを活用して、水槽内全体に
水流が行き渡るようにしなくてはいけません。
水流が強すぎても、クラゲが流されるだけに
なってしまいますし、弱すぎても、
水槽内を漂うことができませんので、
種類や大きさに合わせて調整しましょう。
③気泡に注意する
クラゲの傘に、気泡が入ってしまうと、
種類や個体によっては
自力で気泡を出すことができません。
気泡をそのままにしておくと、
気泡の浮力によって、軟らかい
傘の部分を少しずつ傷つけ、
やがて穴を開けてしまいます。
穴が空いてしまったクラゲは
当然、少しずつ弱っていき、
やがて死んでしまうことになります。
そのため、水槽内にはなるべく
気泡を起こさないように注意しましょう。
ろ過槽からの吐出口の場所や、向きなどに
注意をして、気泡が起きないように
調整をする必要があります。
クラゲの飼育!死ぬのはどんなとき?
クラゲを飼育していると、
クラゲが死んでしまうことがあります。
理由は様々ですが、
一番多いのが水質の悪化です。
クラゲには冷凍にプランクトンを与えます。
魚のように口に入れるのを確認できないので、
多く与えすぎて、残った餌が水槽に残り、
水質の悪化に繋がります。
残り餌が多いとアンモニアなどの
有害物質が発生し、それによって
弱って死んでしまうことが多いです。
また、フィルターの吸水口に吸い込まれたり、
加工した隙間に挟まってしまい
身動きが取れずに死んでしまうなどの
不慮の事故も多くあります。
前の章で紹介したように、
気泡に泡が入って、傘が破れて
死んでしまうこともあります。
このように、クラゲが死んでしまうのは、
クラゲならでは性質による物も多いです。
水を汚さないように、
この動画のように1匹ずつ
餌を与えると良いですね。
クラゲが飼育で溶けるって本当?
クラゲは、体のほとんどが水分のため、
弱ってきたり、死んでしまうと
水中に溶けてしまいます。
クラゲが弱ってくると、
触手が少しずつ溶け始めますので、
早めに気づき、対策をすることで、
復活させることもできるでしょう。
日頃の観察が大切になってきます。
しかし、手遅れの場合は、
適度なところで見切りをつけ、
水槽外に取り出しましょう。
そのまま水槽に入れておくと、
溶けたクラゲの影響で水質が悪化し、
他の個体まで弱ってしまう恐れが
ありますので、注意しましょう。
クラゲの寿命は永遠って本当なの?
クラゲの寿命は、種類によって異なりますが、
平均すると1~2年の種類が多いです。
しかし、ベニクラゲというクラゲだけは、
不老不死のクラゲと言われています。
クラゲは卵から孵化すると、幼生期を経て
ポリプ期と呼ばれる岩などに固着して過ごす
期間があります。
そして、ポリプ期を一定期間過ぎると、
一般的なクラゲの形となり海中を漂います。
基本的には、クラゲの仲間は、
死んでしまうと海中に
溶けて無くなってしまいます。
しかし、ベニクラゲは衰弱すると、
再びポリプ期に戻ることができます。
そして、一定期間になると
またクラゲとして海中に漂います。
これを繰り返すことで、
ベニクラゲは不老不死のクラゲと
呼ばれるようになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クラゲが弱ってしまうと、
水中に溶けてしまうとは驚きですよね。
万が一、溶けてしまわないように、
日頃から観察をしっかりすることが大切です。
ちょっとした変化に気がついたら、
なるべく早めに対応をしてあげましょう。
こちらの記事では、おすすめの
飼育できるクラゲをご紹介しています。
ぜひ読んでみて下さい。