アクアリウム界で随一の
知名度と人気を誇るグッピーは、
色柄のバリエーションの豊富さも
魅力のひとつ。
アクアショップには
様々な姿形のグッピーが並んでいて、
どれを飼育しようかつい迷ってしまう方も
少なくないでしょう。
そこで今回の記事では、
数あるグッピーの品種の中でも
特に人気の高い10種を
一覧でご紹介したいと思います。
初めての方でも飼いやすい種類や
混泳の相性が良い魚種についても
解説していますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね!
グッピーの種類!一覧でおすすめの10選
それではさっそく、
グッピーの中でも特に人気の10品種と
それぞれの特徴を見ていきましょう。
皆さんのお気に入りの一匹が
見つかれば幸いです!
1.ドイツイエロータキシード
出典:https://www.shopping-charm.jp
「ドイツイエロータキシード」は
1960年代後半~1970年代前半にかけて
西ドイツ(当時)で作出された品種で、
現在ではブルーグラスとともに
国産グッピーを代表する品種として
知られています。
体の後ろ半分のタキシード模様と
まるでシルクを思わせるような
艶やかな白いひれのコントラストが
非常に美しく、
その優雅に泳ぐ姿に魅了された
アクアリストは数知れず。
最近は長いヒレを持つ”リボン”や
独特の光沢を放つ”プラチナ”などの
改良品種も人気を集めています。
2.ウィーンエメラルド
出典:https://www.shopping-charm.jp
”ダブルソード”と呼ばれる
上下に長く伸びた尾びれと
複雑な色模様がユニークな
「ウィーンエメラルド」。
ヨーロッパで古くから愛されている品種で、
日本には1986年にオーストリアから
輸入されたと言われています。
メタリックな光沢と
個体ごとに異なる鮮やかな体の模様は、
どんなレイアウトの水槽の中でも
一際目立つこと間違いなし!
水草との相性も抜群です。
3.オールドファッション・モザイク
原種のグッピーによく似た
不規則な色彩パターンを持つ品種を
「オールドファッション」といいます。
このオールドファッションに、
尾びれがモザイクのような柄になる
グッピーを掛け合わせてできた品種が
「オールドファッション・モザイク」です。
その模様の出方は実に様々で、
個体ごとに違った個性が感じられます。
販売時は”レッドモザイク”や
”ブルーモザイク”といったように、
尾のカラーを示した名前がつくのが
一般的です。
4.ネオンタキシード
「ネオンタキシード」は
シンガポールを代表する品種の一つで、
シルバーに輝くボディに
深みのある青色の尾びれが
大変美しい人気種です。
早くから遺伝子が固定化された
品種であるため、
色彩や体型などのクオリティーは
抜群の安定感を誇ります。
5.ピングー
「ピングー」とは”ピンク色のグッピー”の略で
その名のとおり体半分がピンク色に輝く
ユニークな色彩パターンが魅力的。
このピンク色の部分は、
タキシードの出現を抑制することで
表現されているのだそうですよ。
実はピンク色だけでなく、
体半分がオレンジ色や黄色などに
染まる個体もいます。
また、他の品種に比べて
尾びれが小型化しやすいのも特徴です。
6.ブルーグラス
出典:https://www.shopping-charm.jp
1990年代の”第二次グッピーブーム”の
火付け役にもなった「ブルーグラス」。
ネオンタキシードグッピーに
グラス(芝目)模様のグッピーを掛け合わせた
日本オリジナルの品種です。
作出された当時は
非常に高価だったそうですよ。
まるでガラス細工を思わせるような
清涼感のあるブルーの各ひれが美しく、
現在ではドイツイエロータキシードと
人気を二分する品種となっています。
7.モザイクタキシード
「モザイクタキシード」は
体半分が濃い色に染まる”タキシード”と
尾にモザイク柄を持つ”モザイク”の
両方の特徴を兼ね備えた品種です。
この尾の模様を美しく表現するのは、
ベテラン愛好家でも難しいのだとか。
こちらも販売時には
”タキシードレッドモザイク”などのように
カラーを示す名前が付けられます。
8.モスコーパンダ
全身が濃紺色に染まる
「モスコーブルー」という品種に
ピングーを掛け合わせて誕生したのが、
この「モスコーパンダ」です。
ツートンカラーの体と黒目がちな瞳が
まさにパンダのようですね!
また、ピングーと同じく
尾びれが小型化しやすいのも特徴で、
大きな尾びれを持つ他の品種と比べて
水槽内を活発に泳ぎ回る姿は
どれだけ眺めていても飽きません。
9.レースコブラ
ヘビの一種であるコブラに似た模様を持つ
「キングコブラ」の中でも模様が細かく、
まるでレースのような繊細さを持つものを
「レースコブラ」といいます。
キングコブラと比べて上品な印象で、
尾を優雅に揺らしながら泳ぐ姿には
思わず目を奪われるものがあります。
とにかく豪華で美しいグッピーを
飼ってみたいという方には
イチオシの品種です!
10.レッドグラス
メタリックなシルバーのボディと
鮮やかな赤色の尾びれのコントラストが
大変美しい「レッドグラス」。
黒く浮かび上がる繊細なグラス模様が
目を惹きますね。
実は、先ほどご紹介した
「ブルーグラス」の作出の元となったのは
この品種。
そのため、ブルーグラスを交配させると
一定の割合でレッドグラスが誕生します。
グッピーで飼いやすい種類は?
現在流通しているグッピーは、
国内でブリードされた”国産グッピー”と
東南アジアなどの海外から輸入された
”外国産グッピー”の2種類に分かれます。
どちらもグッピーであることには
変わりないのですが、
初心者さんが最初に育てるグッピーには
外国産はあまりおすすめできません。
なぜなら、東南アジアなどから
輸入された”外国産グッピー”は、
長距離輸送のストレスから
体が弱っていることが多く、
国産グッピーに比べて
感染症などの病気を発症しやすい
(あるいは既に発症している)傾向が
あるためです。
もっとも安全なのは
丈夫で病気のリスクが低い
国産グッピーを選ぶことですが、
外国産を選ぶ場合は
お店でグッピーの状態をよく観察して、
病気の個体の購入をできる限り避けましょう。
注目したいのは以下の点です。
- 同じ水槽内に死んでいる個体や
体調を崩している個体がいないか - 日本に来てから2週間以上が
経過しているか
外国産グッピーは、
日本に輸入されてからの最初の1週間が
もっとも病気を発症しやすい期間だと
言われています。
お店に入荷して2週間以上経過していれば
健康な個体である可能性が高いです。
ただし、それでも100%安全とは
言い切れませんので、
購入後は1週間ほど薬浴(または塩浴)で
様子を見ましょう。
そして、混泳する魚を1匹だけ入れてみて
特に問題がないようであれば、
できる限り慎重に水合わせを行ったうえで
水槽に導入してください。
グッピーと混泳できる種類は?
また、グッピーは
基本的に温和な性格をしているため、
他の熱帯魚やエビ、貝などとの
混泳にも向いています。
ただし、混泳させる生き物によっては
グッピーがいじめられたり
捕食の対象にされることがあるので、
相手は慎重に選びましょう。
グッピーと相性が良いのは、
具体的に以下のような生き物です。
- ネオンテトラ
- メダカ
- コリドラス
- オトシンクルス
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
- 石巻貝などの貝類
メタリックブルーのボディに
赤のラインが美しいネオンテトラは、
体の大きさや性格、そして好む水質や水温も
グッピーとよく似ているので、
同じ水槽で飼育することが可能です。
実際の混泳水槽の様子はこちら。
グッピーもネオンテトラも
体色が派手なので、
とても華やかな水槽になりますね!
また、”水槽の掃除屋”としても知られる
コリドラスやオトシンクルスも、
グッピーとは遊泳層がまったく違うので、
トラブルが起きることはほぼありません。
一方、エンゼルフィッシュやベタ、
シクリッドの仲間などのような
他魚への攻撃性が強い魚は、
グッピーを追いかけ回したり
自慢のひれを傷付ける恐れがあるので
混泳には不向きです。
なお、グッピーと混泳できる生き物・
できない生き物については
こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では、
数あるグッピーの品種の中から
おすすめの10種類をピックアップして
ご紹介してまいりました。
グッピーはどの品種も
色や柄の出方にそれぞれ個性があって
本当に美しいですよね。
飼育にある程度慣れてきたら
自分の好きな色柄を狙って
繁殖させてみるのも楽しいですよ。
グッピーの繁殖のコツについては
こちらの記事で詳しく解説していますので、
繁殖に挑戦する際はぜひ参考にしてください。
きれいなグッピーをお迎えして、
楽しいアクアリウムライフを送りましょう!