ベタのフィルターはなしでも大丈夫?水流を弱める方法は?

ベタの特徴といえば、
ヒラヒラとしたゴージャスなヒレ。

しかし、あの大きなヒレのせいで
ベタは泳ぐのがあまり得意ではなく、
強い水流が発生する環境を嫌います。

水槽内に水流を作るものの一つに
フィルター(ろ過機)がありますが、

ベタのことを考えて
設置するのをためらっている方も
多いのではないでしょうか。

また、小型水槽で飼育していると
設置場所にも悩みますよね。

しかし、フィルターなしで飼うとなると
今度は水質の悪化が気になります。

そこで今回の記事では、
ベタ飼育におけるフィルターの必要性や
水流を調節して使う方法について
解説したいと思います。

ぜひ参考にしてみてください!

ベタはフィルターなしでも生きていけるって本当?


出典:http://aquana.jp

ベタは原産国であるタイの水田や
水溜まりのような場所にも
生息している魚で、

他の魚種に比べて水質の悪化に強いため
フィルターのない水槽でも
飼育することは可能です。

しかし、極端に水が汚れてしまうと
いくら丈夫なベタでも
病気にかかりやすくなってしまうので、

フィルターを設置しない場合は
水換えの回数を増やすなどして
対応しなくてはなりません。

つまりフィルターは
”なくても飼育はできるけど、
あったほうが水質管理がしやすい”
ということですね。

ただし、フィルターを設置する場合には
”水流”に注意が必要です。

冒頭でも触れたように、
ベタはヒレが大きいために
泳ぐのがあまり得意ではなく、

フィルターから発生する水流が強いと
体力を消耗して疲れてしまいます。

また、水流でヒレが傷ついたり、
その傷に細菌が入り込んで
感染症を発症することも。

そこで、ベタ水槽のフィルターは
できるだけ水流の弱いものを選ぶか
水流を調整して使用します。

ベタの水流が強い!弱める方法は?


出典:http://aquaforest.tokyo

では、フィルターから発生する水流が
強い場合はどうしたら良いのでしょうか。

水流を抑える方法としては
次のようなものがあります。

  • 飼育水槽のサイズを大きくする
  • 一方コックを取り付ける
  • 排水口の向きを変える
  • 排水口にスポンジを取り付ける など

まず一つは、
フィルター自体に手を加えるのではなく
”飼育水槽のサイズを変えることで
水流を抑える”という方法です。

ベタは小型水槽で手軽に飼育できる
熱帯魚として人気ですが、
水槽サイズが小さいとどうしても
水流が発生してしまいますよね。

ゆとりのあるサイズの水槽を使うと、
水流がある程度抑えられるだけでなく
ベタ自身が水流から逃れることもできます。

投げ込み式などのような
エアーポンプを動力源とするタイプの
フィルターであれば、

”一方コック”という部品を
エアーチューブに取り付けることで
流量を抑えることが可能です。

こんな感じですね。


出典:https://www.rakuten.co.jp

また、排水口の向きを
変えることができるフィルターは、
水槽のガラス面に向かって排水させる
水流が幾分弱まります。

向きを変えることができない場合は
排水口にスポンジなどを取り付けると
水の広がりを穏やかにできますが、

この方法はフィルターに負荷がかかり
故障してしまう恐れがあるため、
あまりおすすめはしません。

ベタのフィルターはスポンジがおすすめ?


出典:http://aquana.jp

また、ベタの水流対策を考えたうえで
フィルターを選ぶなら、
他のフィルターよりも水流がやさしい
”スポンジフィルター”がおすすめです。

スポンジフィルターとはその名のとおり
スポンジをろ材とするフィルターで、

エアーポンプから出る気泡の力で
水が押し上げられてスポンジに通水し
ろ過を行う仕組みになっています。

一見物理ろ過がメインのように見えますが、
スポンジ内に繁殖したバクテリアによる
生物ろ過の効果も期待できるので、
見た目以上に濾過能力は高いです。

アクア用品メーカーの「スドー」からは
ベタ飼育用のスポンジフィルターも
販売されています。


出典:https://www.amazon.co.jp

4.5×6.5cmのコンパクトサイズで、
小型水槽やプラケースなどにも最適。

また、本体が左右に分かれるので
掃除も簡単に行えます。

実際に使用している様子は
こちらの動画を参考にしてみてください。

グッピーもベタと同じように
強い水流が苦手な魚ですが、
泳ぎにくそうにしている
様子はありませんね。

もし水流が強いと感じる場合は、
先ほどご紹介したように
エアーチューブに一方コックを付けて
調整できるようにすると良いですよ。

ベタの水換えの頻度はどのくらい?


出典:http://aquaforest.tokyo

飼育水をきれいに保つためには、
フィルターのろ過能力に頼るだけでなく
定期的に水換えを行うことも大切です。

とはいえ、ベタは他の魚種に比べて
水質悪化には強いので、
水換えは2週間に1度程度のペース
十分でしょう。

あまり頻繁にやりすぎたり
一度に大量の水を換えると、

水質や水温の変化が負担となり
体調を崩してしまうことがあるので
注意してください。

水質変化を最小限に抑えるために、
1回の換水量は全体の1/4程度
目安にします。

30cm水槽であれば、
だいたいコップ5杯分くらいです。

また、水温の急激な変化を防ぐために
水槽に新しく入れる水は
できるだけ飼育水と同じくらいの
温度になるように合わせておきましょう。

水の準備ができたら、
ベタの体に直接当たらないように注意しながら
ゆっくり時間をかけて水槽に注いでいきます。

⇒ベタの水換えの頻度は?カルキ抜きや薬浴・塩浴時の換え方も

なお、ベタ水槽の水換えについては
こちらの記事でも詳しく解説していますので
ぜひ参考にしてみてください。

ベタはヒーターなしでも大丈夫?


出典:http://aquaforest.tokyo

また、ベタを小型水槽で飼育する場合は
”ヒーター”を設置するかどうかも
悩みどころですよね。

先ほども触れましたが、
ベタは常夏の国・タイを原産とする魚です。

そのため、日本で飼育するには
真冬の低水温はもちろんのこと、

春や秋など寒暖差の激しい時期の
時間や日によって起こる水温の変化にも
対策が必要になります。

特に小型水槽は水量が少ないほど
外気温の影響を受けやすいので
注意しなくてはなりません。

水槽が小さくてヒーターの設置場所に
困っているというのであれば、
こちらのようなコンパクトタイプを
選んでみると良いでしょう。


出典:https://www.amazon.co.jp

こちらはGEX社が販売する、
水量4Lまでの小型水槽用の
10Wミニヒーターです。

本体部分にサーモスタットが
内蔵されているため配線が少なく、
小型水槽でもスッキリ設置できます。

24~26℃の温度固定式で
水温が低下すると自動的に昇温し、
それ以上になると電源が切れるので
水温が上がり過ぎる心配はありません。

⇒ベタはヒーターなしでも大丈夫?やけどと電気代がデメリットなの?

なお、ベタ水槽のヒーターについては
こちらの記事でも詳しく解説していますので、
ぜひ参考にしてみてください。

まとめ


出典:http://aquana.jp

今回の記事では、
ベタ飼育におけるフィルターの必要性や
水流を調節して使う方法について
解説してまいりました。

ベタ水槽でのフィルターの使用には
メリットとデメリットの両方があります。

メリットは”水質管理がしやすくなる”こと、
デメリットは”水流がベタに負担がかかる”
ことですね。

しかし、このデメリットは
フィルターの選び方や使い方の工夫次第で
最低限に抑えることも可能です。

水流対策には色々な方法がありますが、
まずは自分の環境に取り入れやすいものから
始めてみると良いですよ。

フィルターを上手に使いこなして、
ベタにとって快適な環境を作りましょう!


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