サンゴの白化の影響!魚やオニヒトデが死ぬって本当?

サンゴの白化のニュースは、
TVなどで見聞きしますが、
実際どんな影響があるのか、
知っている人も少ないと思います。

サンゴが白化すると、
生態系にダメージを与え、
最終的には私達の生活にも影響します。

海に囲まれて生活する日本人には、
海の生態系は非常に大切な物です。

そこで今回は、サンゴの白化の
影響について詳しく解説します。

生態系への影響や、サンゴの白化の
基礎知識もご紹介しますので、
ぜひ参考にしてみて下さい。


サンゴの白化の影響は?深刻なダメージを与える3つの生態系

サンゴが白化をしてしまうと、
海の生態系へ深刻な
ダメージを与えてしまいます。

そのなかでも特に影響が深刻な
3つの生き物について紹介します。

1.魚

複雑な形状をしたサンゴは、
小さな魚の格好の隠れ家になり
多くの魚の住み処になっています。

サンゴが白化し、死んでしまうと、
当然ながらそれらの魚は
行き場を失ってしまいます。

サンゴに隠れる魚は、生態系の
下位に位置する小さな種類が多く
それらの魚が死んでしまうと、
その魚を補食する魚も、餌が足りなくなり、
やがて死んでしまうことになります。

食物連鎖の下位に位置する魚が失われれば、
上位に位置する魚も生きていけません。

サンゴと密接して生きる魚はもちろん、
それほど関係していないように思える魚にまで
ダメージを与えてしまうことになります。

2.オニヒトデ

オニヒトデは、サンゴのポリプを
食べて生活しています。

自分の胃を口から出し、サンゴの組織を
直接消化吸収して食べてしまい、
1匹のオニヒトデは1年間で
5~13㎡の食べると言われています。

それほどサンゴを食べるオニヒトデですので、
サンゴが白化してしまっては、食べ物が
無くなってしまうように思います。

しかし、実はオニヒトデは、
1年間ほどであれば絶食に
絶えられる生き物なのです。

そして、サンゴ以外にも
海底に沈むデトリタスを食べたり、
岩肌の藻類も食べるため、
大きなダメージはないと考えられています。

しかし、近年の研究で、
一部のサンゴは、オニヒトデの幼生を
食べていることが分っています。

サンゴが白化してしまうと、
捕食されるオニヒトデの幼生が減り、
オニヒトデが爆発的に増える可能性があります。

オニヒトデの成体が増えれば、
反対に食べられてしまうサンゴも増えます。

白化に加え、オニヒトデによる捕食が増えれば、
さらなる悪循環にはまってしまいます。


3.陸上生物

意外に思う方も多いかと思いますが、
サンゴの白化によって陸上生物の
生態系へもダメージを与えます。

まず、サンゴは自然の防波堤の
役割を果たしています。

白化して死んでしまうと、
防波堤として機能しなくなり、
砂浜などの海岸線が浸食されます。

海岸線沿いに生息する生き物の
生息地が奪われ、死んでしまう
生き物も多くいるでしょう。

また、サンゴと共生する褐虫藻は光合成をする際、
二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。

地球上の二酸化炭素の70%前後を
コントロールしているとも言われ、
サンゴの白化によって、二酸化炭素量が増え
地球も温暖化が進む可能性があります。

地球の温暖化が進めば、
様々な生き物にダメージを与える事となります。

こちらの動画では、石垣島での
サンゴの白化を紹介しています。

空撮を見ると、一面のサンゴが
真っ白になってしまっているのが分りますね。

サンゴが白化するのは海が酸性だから?

サンゴが白化するのは、
サンゴにストレスがかかると
共生する褐虫藻が抜け出してしまうからです。

二酸化炭素の放出によって、
地球が温暖化していますが、
それと共に、海のpHを酸性に傾けます。

本来のpHから酸性に傾くと、
当然サンゴにストレスがかかり、
白化の原因になることもあります。

また、海の水が酸性に傾くと、
海水中の炭酸カルシウム飽和度が減少し、
炭酸カルシウムによって骨格を形成する
サンゴの骨格形成が
困難になる可能性も指摘されています。


サンゴは白化すると死亡するの?

出典:http://futomou.seesaa.net/

サンゴは共生している褐虫藻が
光合成によって生産したエネルギーを
受け取って生きています。

サンゴの白化は、共生する褐虫藻が
抜けてしまうことでおこりますが
長期間白化したままの状態でいると、
褐虫藻から受け取るはずのエネルギーを
受け取ることが出来ません。

エネルギーを受け取れないサンゴは
当然ながら死亡してしまいます。

サンゴの白化の原因って?

サンゴの白化が起こるのは、
サンゴにストレスがかかり、
共生する褐虫藻が抜けてしまうからです。

そのストレスの原因として
水温変化、水質汚染などが考えられています。

特に大きな原因としては、地球温暖化や
台風の以上発生による水温の上昇です。

サンゴに適した水温は25~28℃と
考えられていますが、近年は夏場の数ヶ月間、
水温が30℃を超える日が続くことがあります。

それによって、サンゴにストレスがかかり、
褐虫藻が抜け、白化が起きます。

また、土地開発による、海への土砂の流出や
海洋投棄などによって水質が汚染され、
それによるストレスも原因となっています。

いずれにしても、我々人間の生活の
影響による環境の変化が
大きな原因となってしまっています。

サンゴの白化の原因については
こちらの記事で詳しく解説しています。

サンゴの白化の原因は水温?死に追いやるメカニズムについて解説

原因はもちろん、サンゴが白化する
メカニズムまで解説していますので、
ぜひ参考にしてみて下さい。


まとめ

以上、サンゴの白化による
生態系への影響について紹介しました。

サンゴの白化は、海の中だけでなく、
陸上の生態系へも、大きな
ダメージがあることが分りました。

最終的には、我々人間の生活にも
関わってくるので、少しでも
サンゴの白化を止めたいですね。

サンゴの白化を回復させるために
私達が出来る事を紹介しています。

サンゴの白化を回復!再生させる方法と対策をまとめてみた

ぜひ参考にしてみて下さい。


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