サンゴの白化を回復!再生させる方法と対策をまとめてみた

最近、TVでも見聞きする「サンゴの白化」。

正直、自分にはあまり関係の無いことと
考えている方も多いのではないでしょうか?

しかし、サンゴが白化してしまうと、
海の生き物がいなくなってしまったり
地球の温暖化に繋がったりと、
私達の生活にも影響します。

サンゴの白化を食い止めるためには、
何よりもサンゴの白化について知る事です。

そこで今回はサンゴの白化を食い止め、
回復させる方法を紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい。

サンゴは白化するとどうなるの?

サンゴは褐虫藻と呼ばれる植物プランクトンを
体内に棲まわせ、その褐虫藻が光合成によって
生産したエネルギーを受け取り生きています。

サンゴの白化は、何らかの要因によって、
体内の褐虫藻が失われてしまい、
それによってサンゴの白い骨格が見え
白くなるために白化と呼ばれます。

白化しても、環境が回復すれば、
再び褐虫藻を獲得し、健康な状態に戻ります。

しかし、長期間、白化したままの場合
褐虫藻からのエネルギーを受けることが出来ず
やがて死んでしまいます。

死んでしまったサンゴは波や水流によって
少しずつ形が崩れ、やがて海底に
破片となって散らばっていきます。

サンゴの白化の原因については、
こちらの記事で詳しく解説しています。

サンゴの白化の原因は水温?死に追いやるメカニズムについて解説

白化にいたるメカニズムを紹介していますので、
ぜひ読んでみて下さい。

サンゴの白化の影響!他の魚が死ぬって本当?

世界に生息する海洋生物の
約1/3~1/4がサンゴ礁に生息すると言われ、
何らかの形でサンゴと関わって生きています。

まず、サンゴは小さな生き物の
住み家であり、隠れ家でもあります。

住み家を失った生き物は、
当然ながら死んでしまいます。

そしてその小さな生き物を補食している
生き物も、餌となる小さな生き物がいないと
やはり死んでしまうことになります。

食物連鎖の下位に位置する生き物が失われれば、
上位に位置する生き物も生きていけません。

このように、サンゴの白化によって
多くの魚たちが死んでいってしまいます。

また、サンゴに卵を産み付ける生き物もいます。

卵を産み付ける場所を失った生き物は
子孫を残すことができなくなってしまいます。

このように、サンゴは多様な生態系を
維持するためにも大切なのです。

こちらの記事ではサンゴの白化の
影響について詳しく解説しています。

サンゴの白化の影響!魚やオニヒトデが死ぬって本当?

サンゴの白化による生物に対する
深刻なダメージを紹介していますので、
ぜひ併せて読んでみて下さい。

サンゴの白化は地球温暖化が原因なの?

サンゴの白化が起きる原因には、
水温変化、塩分濃度の低下、赤土の流出など
様々な原因が考えられています。

特に大きな原因としては、海水温が
高くなっていることが挙げられます。

サンゴに適した水温は25~28℃と
言われていますが、水温が30℃を超える
時間が長くなるとサンゴと共生している
褐虫藻に異常が出て、
白化を引き起こしてしまいます。

水温の上昇は地球の温暖化の影響もありますし、
エルニーニョ現象にも影響されます。

長期的に地球の温暖化が続くと、
海水温も高くなり、サンゴにとって
危険な状況になってしまいます。

サンゴの白化を回復させるには?

サンゴの白化を回復させるためには、
環境そのものが回復しなくてはなりません。

一時的に高水温が続くのであれば、
水温の低下と共に、白化から
回復することもできます。

しかし、長期的に見ると、
根本の原因を改善しなくてはなりません。

一番大きな原因とされる海水温の上昇は、
地球の温暖化による影響が大きいです。

温暖化は地球レベルの話であり、
簡単に解決できる問題ではありません。

私達も、環境負荷をなるべく
少なくするような生活を心がけたいですね。

サンゴの白化を防ぐには?対策方法を紹介

出典:http://futomou.seesaa.net/

サンゴの白化を防ぐために、
近年では様々な対策が取られています。

  • サンゴのモニタリング
  • 保護区の設定
  • 土砂の流出を防ぐ
  • 環境教育

まずは、現状や変化を把握するために
モニタリングによって調査が行われています。

その調査結果を基に保護区の設定などの
必要な対策が取られます。

保護区に設定されると、そのエリアでの
漁やレジャーなど、立ち入りが制限されます。

人の手が入らないことで、
余計なダメージを与えないようにします。

土砂の海への流出を防ぐために
様々な工事の方法なども見直されています。

また、小学生はもちろん大人まで、
様々な方面での環境教育にも取り組んでいます。

サンゴの白化を食い止めるためには、
何よりも我々が現状を知ることが大切なのです

サンゴの白化は宮古島で起こっている?

2016年の夏、沖縄県宮古島で大規模な
サンゴの白化が起こりました。

宮古島の北方にあるサンゴ礁、
八重干瀬では、70%を超える
サンゴが白化してしまったのです。

宮古島近辺では、海水温が30℃を
超える日が続き、それによってサンゴが
白化してしまったと考えられます。

死亡率も30%を超える結果となり、
過去最大級の白化現象となってしまいました。

その後、徐々に回復はしていますが、
もとの姿に戻るのは厳しいのが現状です。

こちらの動画では、宮古島の
サンゴの白化を紹介しています。

辺り一面のサンゴが真っ白に
白化してしまっていることが分りますね。

まとめ

以上、サンゴの白化とその回復、
対策について紹介しました。

サンゴの白化は1度起こってしまうと、
簡単には回復させることが難しいです。

サンゴの白化を止めるのは、
地球環境を改善するのと同じです。

世界規模の問題とは言え、私達も
出来る事から意識して行動していきたいですね。


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