メダカの稚魚が奇形!原因&対処方法はあるの?

メダカの稚魚を孵化させて育てていると、
稀にこんな稚魚を見かけることがあります。

  • 泳ぎ方がなんだかぎこちない。
  • よく見ると
    背骨が曲がっているようだ。

そうした奇形と思われる稚魚は、
餌をうまく獲れていなかったり
仲間からいじめられたりすることも多く、
飼育者としては見ているのも辛いですよね。

この先、無事に成長して
一人前のメダカになれるのかも気掛かりです。

では、奇形のメダカが産まれてしまうのは
一体どうしてなのでしょうか。

今回の記事では、
奇形のメダカが誕生する原因や
奇形にならないために気を付けるべきこと
解説したいと思います。


メダカの稚魚が奇形に!原因は何?

奇形のメダカが産まれる原因は、
主に次の2つだと言われています。

  1. 近親交配である
  2. 親メダカの健康状態

では、それぞれについて
詳しくお話していきますね。

⒈親近交配になっている

血縁関係にある個体同士を
掛け合わせることを
近親交配といいます。

近親交配は人間のみならず、
生物全般の間でタブーとされていますね。

なぜなら、近親交配を繰り返すと
先天的な疾患や障害などをもたらす
劣勢遺伝子が発現しやすくなるからです。

メダカの場合は、
生まれつき体が弱かったり
背曲がりなどの障害を抱えた稚魚が
産まれてくる可能性が高くなります。

⒉親メダカが健康でない

親メダカ、特に母メダカの健康は
卵の状態に直結します。

母メダカの健康状態が良くないと
産卵しても無精卵になったり、
奇形などの問題を抱えた卵が
産まれる可能性が高くなります。

特に繁殖期のメスは
産卵で多くのエネルギーを消耗するため
通常の給餌量では栄養が足りず、

飼育者さんたちの知らない間に
弱っていることも多いようです。

メダカの稚魚が奇形にならないための対処方法はある?

奇形の稚魚が産まれないようにするには、
交配させる際の”親選び”が重要です。

まず、血縁関係のある個体同士での
交配は避けること。

奇形が産まれる原因が遺伝的なものであれば、
メダカを新たに購入するなどして
新しい血を入れることで解決できるはずです。

また、親となるメダカには
オスメスとも健康状態の良好な個体
選ぶようにしましょう。

特に産卵期のメスは
体力を消耗しやすいので、
餌を十分に与えるようにしてください。

さらに、高すぎる水温下での飼育や
エアレーションの気泡による衝撃など、
後天的な要因で稚魚が奇形になることも
しばしばあるようです。

⇒メダカの稚魚の育て方!初心者が知っておくべき5つの事

こちらの記事で稚魚の飼育方法を
今一度おさらいしてみてくださいね。

メダカの奇形は遺伝するって本当なの?

”空前のメダカブーム”とも言われる近年では、
より美しく魅力的なメダカを作出しようと
品種改良が盛んに行われています。

たとえば鮮やかな緋色が特徴の”楊貴妃”も、
体色の濃いヒメダカ同士で
近親交配を繰り返して固定された品種です。

こうした人為的な交配を重ねて作られた
改良品種のメダカの中には、
遺伝的な奇形を持っているものも
少なくないと言われています。

ただ、親に奇形があるからといって
子メダカにも100%遺伝するとは限りません

ユニークな体型が人気の”ダルマメダカ”も
奇形の一種だと言われていますが、
その発生確率は5割以下だといいます。


メダカの奇形!寿命はどれくらいなの?

奇形をともなって産まれたメダカは、
普通の体型のメダカよりも
寿命が短い傾向があると言われています。

特に重篤な奇形が見られる個体は、
まともに泳ぐことすらもできません。

泳げないということは
外敵から逃れることもできませんし、
餌にありつくことも難しいでしょう。

自然環境下であれば、
やがて自然淘汰されていく個体です。

ただ、人間の飼育下であれば
外敵のいない環境で給餌に気を配りながら
育ててあげることも可能です。

障害を抱えながらも、
他のメダカたちに混ざって
逞しく生きているメダカの姿を
見かけることもままあります。

それでも、普通のメダカのように
3年、4年と長生きすることは
やはり難しいようです。

メダカの稚魚が奇形の場合はどうしたらいいの?

稚魚が奇形をともなって産まれてきた場合、
飼育者さんはどうするべきなのでしょうか。

他のメダカと比べて
少々手はかかるかもしれませんが、
育ててあげることは可能でしょう。

しかし、上手く泳げない子は
他のメダカたちと一緒に飼育すると
うまく餌にありつけなかったり
いじめの標的になる可能性も。

そうした困難を乗り越えて生きたとしても
長生きするのは難しいかもしれません。

どのみち辛い運命を辿るなら・・・と
稚魚のうちに介錯するのも、
決して間違いではないでしょう。

本当に大切なのは、
困難な体で産まれた子から何を学び
今後のメダカ飼育にどう活かすのか
ではないかと筆者は思います。

これを機に、
メダカたちの飼育環境や繁殖方法を
見直していただければ幸いです。

メダカの稚魚がなりやすい病気はある?

稚魚も成魚と同じように
病気にかかることがあります。

メダカがかかりやすい病気のうち
代表的なものの症状と原因を
簡単にまとめてみました。

病名症状原因
水カビ病体の傷ついたところから
白い綿のようなカビが生える。
・低水温
・水質悪化
尾ぐされ病尾びれの先端部が壊死する。
重症化すると泳げなくなる。
・過密飼育
・水質悪化
松かさ病全身の鱗が逆立ってしまう。
上から見るとわかりやすい。
・菌の感染
・体調不良
白点病体に1mmほどの白点ができる。
放っておくと死に至ることも。
・寄生虫
・体調不良

稚魚に病気が疑われる場合は、
成魚の時と同じように隔離して
塩浴やメチレンブルー溶液などの薬浴
治療しても良いようです。

ただ、稚魚は水質の変化に敏感なので
最初は薄めの濃度から
慣らしていくようにしましょう。

また、恐い病気から稚魚を守るには
適切な飼育環境を整えることはもちろん
十分な給餌で丈夫な体を作ることが大切です。

⇒メダカの稚魚の餌はどうする?回数・量を詳しくご紹介!

稚魚の給餌方法については
こちらの記事で詳しくご紹介しています。


まとめ

今回の記事では、
メダカの稚魚が奇形になる原因と
奇形にならないために気を付けるべきことを
解説してまいりました。

奇形の発生には、
遺伝的な要因だけでなく
親の健康状態や稚魚の飼育環境
影響する場合があります。

メダカの繁殖を目指す皆さんは、
交配時の親選びはもちろん
稚魚の育て方についても
理解を深めることが大切です。

⇒メダカの稚魚のグリーンウォーターは必要?作り方とは?

稚魚にとって最適な飼育環境といえば、
こちらの記事でもご紹介している
「グリーンウォーター」でしょう。

興味のある方は、
ぜひ併せてご覧くださいね!


病気・対処法



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