メダカの水槽に水草を入れると
枯れてしまったり、、腐ったりしてしまって
なかなか上手く育たない時がありますよね。
上手く育たないと、
そもそも水草を入れる必要があるのか
疑問に思ってしまうこともあります。
そこで今回は、
メダカの水槽の水草トラブルの原因と
対処方法をご紹介します。
対処方法が分れば
水草の栽培も怖くないですよ。
メダカに水草は必要?それとも不要?!
メダカの水槽に水草を入れると
沢山のメリットがあります。
まず、メダカがした糞や、
エサの残りから出てくる
養分や有害な物質を
水草が吸収することで、
水質をきれいに保ってくれます。
水草が光合成をすることで、
新たな酸素を供給してくれ
濾過槽やエアレーションががない水槽でも
メダカを飼うことが出来ます。
もし水草がないと水替えを頻繁にしたり、
濾過槽やエアレーションを
設置しなくてはなりません。
また、水草があることで、
メダカ達の隠れ家ができます。
イジメられてしまった個体が
逃げる場所が出来ることで
弱って死んでしまうことを防ぐことができます。
水草はメダカの産卵床にもなります。
そして、孵化した稚魚たちはそのまま
水草の影に隠れることで
親魚達に食べられることなく
成長してくことができます。
なにより水草が茂ることで、
メダカにとって自然な環境になり
リラックスして過ごすことができます。
また、私達にとっても
癒やしの空間を演出してくれるでしょう。
それらのことから、
メダカの水槽には水草が必要と
考えている人が多くいます。
もちろん、デメリットもあります。
水草を上手く育てることが出来ず、
枯らしたり、腐らせてしまうと
水質を悪化させ、
メダカに悪影響がでてしまいます。
ただ、次の章で紹介する原因や対処法を知れば、
水草を上手く育てることができますよ。
⒈メダカの水草が腐る原因とは?
水草の腐る原因は、
人の手が加わってる場合がほとんどです。
1つ目は、購入前後のダメージによるもの。
ショップで状態が悪かったり、
輸送中にダメージを受けてしまった水草を
そのまま水槽に導入してしまうと、
溶けてしまうことがあります。
2つめは、トリミングの影響によるもの。
水草をトリミングする際に、
切れ味の悪いハサミでカットしてしまうと
一見問題なく見えても、
切り口の組織が押しつぶされてしまっています。
押しつぶされてしまった部分は
細胞組織が死んでしまいますので、
そこから新しい根っこや脇芽が
生えてくることはありません。
潰れた部分から徐々に腐りだし、
最終的に水草全体が腐ってしまいます。
メダカの水草を腐らせないための対処方法はある?
メダカの水草を腐らせないための対処法は、
ちょっとしたことを注意すれば大丈夫です。
人の手が加わることで腐ってしまうのであれば、
その手の加え方を注意すれば大丈夫なだけです。
まず、ショップで購入する場合、
しっかりと状態を確認しましょう。
枯れてしまってたり、
腐り始めている水草の購入は止めましょう。
入荷直後の場合、状態が安定してないことが
多いので、店員さんに確認するのもいいですね。
購入後は、あまり水温の変化がないように
気をつけて持ち帰りましょう。
そして、水槽に入れる前に
しっかりと観察しましょう。
枯れている部分はないか、
潰れた部分はないか、
変色している所はないか、
触っておかしな所はないか
水草の状態を確認しましょう。
水槽に入れる前に確認するだけでも
ずいぶんと違って来るはずですよ。
同時に、巻貝などの
侵入を防ぐこともできるので
とても大事な作業になります。
また、水草のトリミングをする際は
なるべく切れ味のよいハサミを
使うようにしましょう。
少々高価になりますが、
水草専用のハサミも販売されていますので
専用のものを使用してみるのも1つの手です。
ちょっとしたことに注意をするだけで、
水草が腐るのを、防ぐことができます。
⒉メダカの水草が枯れるのはどうして?
水草が枯れてしまう原因は
水槽の環境によるものがほとんどです。
大きく分けると3つありますが
まず1つめは、水質の問題です。
魚と同じように、
水草にも適した水質があります。
その水草にpHがあっていないと、
枯れてしまうことがあります。
メダカが糞をしたり、エサの残りの影響で
水質が悪化してしまい、
枯れてしまうこともあるでしょう。
次に、水温です。
こちらも魚と一緒で、適した水温があります。
特に真夏や真冬は、水温が上がりすぎたり、
下がりすぎてしまうことが良くあります。
そうなると水草が水温の変化に
耐えられなくなり、枯れてしまいます。
3つめは光量と二酸化炭素量です。
水草は光合成をすることで生きています。
その際、光と二酸化炭素を必要としますが、
その水草が必要とする量の
光量と二酸化炭素量がないと
上手く光合成が出来ずに弱り、
枯れていってしまいます。
メダカの水草が枯れないようにする対処方法とは?
メダカの水草が枯れないように
するための対処方法はその水草に
合った環境を作ってあげる事です。
まず、導入する水草に適した
pHに調整してあげましょう。
水を替えたり、pH調整剤を
投入することで調整することができます。
水質が悪化している場合は、
水を替えたり、濾過設備など飼育設備の
見直しをしてみましょう。
パッと見てきれいでも、
砂の間に糞が溜まっていたりするので
注意が必要です。
次に水温を調整しましょう。
丈夫な水草もいますが、
基本的には23~25℃に設定してあげるのが良いでしょう。
水温が上がってしまう場合、
直射日光が当たらない場所に移動してあげたり、
日陰を作ってあげましょう。
反対に、水温が下がってしまう場合は
水槽に見合ったヒーターを設置してあげます。
屋内飼育の場合、
水槽に射し込むの光量を上げてあげましょう。
屋外の場合は日の当たる所へ
移動してあげましょう。
ただし、真夏の直射日光は
水温が上がってしまうので
少しずつ移動させて、様子を見ながら
調整してあげましょう。
二酸化炭素が不足している場合、
二酸化炭素を添加する装置が必要です。
しかし、その装置は細かい設定が必要で
メダカの飼育でその装置を
維持するのもなかなか大変です。
どうしてもその水草を育てたい場合は
装置を使用するしかないですが、
水草の種類自体を見直すのも1つの手です。
いずれにしても、
水槽に入れようとしている水草の
生態を知ることが、第一歩となります。
⒊メダカの水草にカビが生える!原因は何?
メダカの水草にカビが生える原因は
何かしらの有機物が原因になります。
1つめはメダカのエサの残りです。
メダカのエサが、
水草のくぼみなどに溜まってしまうと
そこからカビが生えて、
水草に広がってしまいます。
2つめはメダカの未受精卵です。
メダカは水草に卵を絡めるように産みますが、
時に、無精卵を産んでしまうことがあります。
無精卵は、そのままにしておくと
徐々に腐り、そこにカビが発生してしまいます。
また、無精卵だけでなく、
発生が上手く進まずに途中で
死んでしまった卵も同様です。
3つめが枯れてしまった水草です。
一部が枯れてしまった水草を
そのままにしておくとその部分に
カビが発生してしまいます。
このように、何かしらの有機物によって
カビが発生してしまうので注意が必要です。
メダカの水草にカビが生えないようにする対策はある?
メダカの水草にカビが生えないようにする
対処方法は、余分な有機物を除去することです。
まず、メダカが1度に食べきれる量の
エサを与えるようにしましょう。
それでも、どうしてもエサが
残ってしまう事もあるでしょう。
そのため、こまめに水替えをし、
水草の周辺や、砂の上などのエサの残りを
しっかりと吸い出すようにしましょう。
万が一無精卵を産んでしまった場合は
速やかに除去します。
水草の影など、気づきにくい場所に
産み付けることもあるので
水替えの際に隅々まで確認することが大事です。
また、一部が枯れてしまった水草は
切れ味のよいハサミを使って
カットしてしまいましょう。
一部が枯れてるだけだと、
まだ大丈夫だろうと思いがちですが、
思い切ってカットしてしまうことが大切です。
無精卵や、一部が枯れた水草など
もしかして?と期待してしまいますが
時には諦めることも肝心です。
⇒メダカの水槽の掃除の方法!初心者でも簡単にできる方法とは?
こちらの記事で、水槽の掃除について
詳しく解説しています!
メダカの水草!人工のものにした場合の注意点は?
出典:https://item.rakuten.co.jp/
メダカの水槽に人工の水草にした場合、
注意点がいくつかあります。
まず、水草本体にコケが付着するので
こまめに掃除しなくてはなりません。
夏場の高水温期などは
コケが生えやすいので、予備を用意して
順次入れ替えるのも1つの手です。
2つめは、人工の水草の場合、
活きた水草と違い、水質の浄化が見込めません。
そのため、水替えの頻度を
増やさなくてはなりません。
また、光合成による酸素の供給がないため、
濾過槽やエアレーションがない水槽の場合、
酸欠になってしまう恐れがあります。
そして、メダカの繁殖をしたい場合、
産卵床となる場所がないため、
人工の産卵床を入れてあげる必要があります。
メダカの水槽に人工の水草を入れると
活きた水草を入れた場合とは
また違った注意が必要なので
事前にしっかりと確認をしておきましょう。
メダカの水草をなしにすると初心者には難しい?
メダカの水草をなしにしてしまうと
水草の恩恵を受けられなくなってしまいます。
水草がないと、水質の維持に手間取ったり
イジメられた個体が隠れられずに
弱って死んでしまったりしてしまうので、
注意深い観察が必要となります。
もちろん、水草を入れると枯れてしまったり、
腐らせてしまったりして、余計な手間が
増えてしまうようにも思えます。
ただ、それらのことはちょっとした工夫で
簡単に防ぐことが出来ます。
それ以上に水草を入れることの
メリットが大きいのではないでしょうか。
初心者の方こそ、水草を入れることで、
メダカの飼育がしやすくなることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
メダカの水槽に水草を入れることで
様々なメリットが受けられます。
ちょっとしたことを注意するだけで
トラブルも防ぐことが出来るので
そんなに難しいことでもありません。
何より、水草を入れることで
レイアウトや水草の生長など
楽しみが増えますよね。
ぜひ、水草もいれてメダカの飼育を
楽しんでみて下さい。
こちらの記事では、メダカの水槽に
おすすめの水草を紹介しています。
レイアウトのイメージに合う水草を
選んでみて下さいね。