メダカを飼育して冬を迎える時、
無事に冬を越せるのかどうか
心配になる人も多いと思います。
水温や餌やり、置き場所など
沢山気になることがあると思います。
今回は、メダカ飼育の冬場の
室内&屋外飼いの対策方法をご紹介します。
メダカの冬の飼い方で気をつけるべきこととは?
メダカの冬場に飼育では
いくつか気をつけるべきことがあります。
間違った対策をすると、
メダカが死んでしまうこともあります。
室内の場合と、屋外の場合、
それぞれ気をつけるべき事をご紹介します。
⒈室内のメダカの飼育で冬に気をつけるべきこと
室内で飼育している場合、
暖房による水温の変化に
気をつけなければなりません。
リビングなどに水槽があると
昼間は暖房をつけるため室温が高くなりますが
夜中には暖房を消すので、
特に明け方は室温が下がってしまいます。
ヒーターが設置されていない水槽の場合、
暖房のON/OFFによる室温の影響を受け、
1日の中で寒暖差が生じてしまうので
気をつけなければなりません。
⒉屋外のメダカの飼育で冬に気をつけるべきこと
屋外でメダカを飼育している場合、
一番怖いのが、凍死してしまうことです。
真冬の明け方など、
水槽の表面が凍ることがあります。
この時に水深が浅く、水量が少ないと
全ての水が凍ってしまい、メダカも氷漬になって
死んでしまう恐れがあるので注意が必要です。
仮に、凍るほどでなくても、
体力の無い稚魚や幼魚などは
水温の低下に耐えきれずに
死んでしまう恐れもあります。
そのため、水温が下がりすぎないように
気をつけなければなりません。
また、冬はメダカの活性が下がっているので、
むやみに餌を与えてしまうと、餌が残り、
水質悪化の原因となってしまいます。
仮に餌を食べたとしても活性が低いため、
消化不良を起こす可能性もあるので
注意が必要です。
メダカの冬の対策!準備しておくべきことをご紹介!
メダカの飼育で冬を迎える際、
準備しておくべきことがいくつかあります。
準備をすれば安心して
冬を迎えることができます。
今回は室内の場合と、屋外の場合、
それぞれの冬の対策方法をご紹介します。
⒈室内での冬の対策方法
暖房のON/OFFがある部屋の場合、
水槽にヒーターを設置すると安心です。
ヒーターの設置をしないのであれば、
温度差のない場所に水槽を移動しましょう。
西日が当たる場所は
思いの外水温が上がる
可能性があるので注意が必要です
⒉屋外での冬の対策方法
まずは、水深が浅い水槽を使用せずに、
水深が深く、水量を確保できる
水槽に変更しましょう。
また、発泡スチロールやアルミシートなど
保温性のある素材の物で水槽を囲んだり、
水槽上部に蓋をすることで、
水温の下がりすぎを防ぐことができます。
スペースが許すのであれば、
園芸用の小さなビニールハウスで
水槽を囲うのも1つの手段です。
いずれにしても、水温を下げないよう、
凍らせないような対策が必要になります。
メダカの餌の量!冬は変わるの?
室内での飼育の場合、
メダカは冬眠することはありません。
ヒーターを設置していない水槽の場合は
水温は下がるので、活性が下がります。
活性が下がれば、餌を食べる量も減り、
同じような量を与えてしまうと、
餌を残し、水質悪化の原因となります。
水温が下がってきたら、
メダカの様子を見ながら
徐々に餌の量を減らしていきましょう。
ヒーターを設置している水槽の場合
通常通りの餌やりで問題ありません。
屋外で飼育している場合、
メダカは水温が10℃を切ると冬眠をします。
メダカは越冬中、
なるべく動かないようにして
体力の消耗を抑え、
春まで生き延びようとしています。
むやみに行動させると、
無駄な体力を消耗して
衰弱死してしまう場合もあるので
餌をやらずにそっと見守るようにしましょう。
メダカの冬の水槽の温度は何度が適温?
室内の場合、繁殖させる場合と、
させない場合で適温が変ってきます。
冬の間も繁殖させたい場合は、
繁殖期に合わせ、23~25℃に設定しましょう。
この場合、夏と変らない活性のため
餌やりや水換えも、変らずに行いましょう。
繁殖させない場合は、
繁殖を促さない20℃以下に設定します。
あまり低いと中途半端に
活性が下がってしまうため、
18~20℃程度が適温でしょう。
この場合も、餌やりや水換えも
他の季節と変らずに行います。
屋外の場合は、メダカは冬眠していますので
凍死してしまわない水温であれば大丈夫です。
メダカの冬!ヒーターは必要?
メダカは、冬に水温が下がっても
冬眠をして越冬をするので、
ヒーターは無くても大丈夫です。
ただし、北日本など地域によって
連日、水温が0℃を切る場合は、
凍死してしまう恐れがあるため
ヒーターが必要になります。
また、冬眠をさせず、
冬でもメダカを観察したいと言う方は
ヒーターを使って保温をしましょう。
いずれの場合も、
水温が下がってから設置するのではなく、
夏の終わりからヒーターを設置しましょう。
水温が下がってから急にヒーターを設置すると
メダカが水温差に驚いて調子を
崩してしまう恐れがあります。
もし、急遽ヒーターを
設置することになった場合は、
1日に数℃ずつ水温をあげ、メダカに
負担をかけないように注意しましょう。
メダカの冬!おすすめの置き場所はある?
室内の場合も、屋内の場合も
直射日光が当たらず、
寒暖差の少ない場所が理想です。
直射日光が当たると、
水温の寒暖差が生じてしまい、
メダカに影響を与える可能性があります。
場所の移動ができない場合は、
すだれなどを使って、
遮光してあげるといいでしょう。
メダカは冬に水換えは必要?しないほうがいい?
室内の場合は、メダカは冬眠していないので
餌を食べれば、糞もします。
そのため、定期的な水換えが必要となります。
水槽の水と、新しい水の
水温差に注意しましょう。
屋外の場合、水を換えてしまうと
冬眠しているメダカを無理に
起こしてしまうことになるため、
水換えをしない方が良いでしょう。
メダカは冬に冬眠するって本当?死んでる場合との見分け方は?
メダカは水温が15℃を下回ると
徐々に活性が下がり、10℃を切ると
冬眠を始めます。
これは、無駄な体力を使わずに
冬を越すための手段です。
冬眠中のメダカは、
落葉の下や、水草の影でジッとしています。
しかし、死んでいるわけではないので、
よく見ると、エラやヒレを
動かしているのが分ります。
死んでしまった個体とは、
エラやヒレを動かしているかどうかで
見分けることができます。
また、ジッとしている時も
水草などにもたれ掛かることはあっても
完全に横になったり、
仰向けになったりすることは無いので、
その点でも見分けることができます。
メダカは冬にも繁殖できるの?
室内で飼育し、
夏場と同じ環境を用意すると
繁殖させることができます。
ヒーターで水温を23~25℃に設定し、
ライトで12~13時間照射すると
メダカは繁殖期と勘違いし、
繁殖行動を起こします。
この環境を容易すれば、
1年中繁殖させることもでき
メダカのブリーダーさんの中では
実際に繁殖させている人もいます。
ただし、本来は体を休めている時期ですので、
無理に繁殖を繰り返すと、寿命を縮めたり、
身体を弱らせてしまう可能性もありますので、
むやみに繁殖させない方が無難です。
こちらの記事では、メダカの繁殖について
詳しく解説していますので、
ぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
メダカの冬の飼育は、
室内と屋外で大きく変ってきます。
まずは、室内と屋外どちらで
冬を越すか早めに決めましょう。
寒くなってきてから急に環境を変えると
メダカに負担が掛かるので注意が必要です。
早めに対策をして、
安心して冬を越してもらいましょう。
メダカの屋内と屋外飼育での寿命について
解説している記事です。
ぜひ併せて読んでみて下さい。