熱帯魚の水合わせの時間はどのくらい?簡単にできる3つの方法!

欲しかった熱帯魚がやっと手に入り、
迎え入れる水槽の準備も万端なら、
すぐにでも水槽の中で泳がせてみたい衝動
駆られます。

しかしこれから長く飼い込んでいく
つもりであるならば、

導入のまえに「水合わせ」という
重要な作業
が欠かせません。

大切な魚のために、
しっかりと水合わせをして
飼育に臨みましょう。

熱帯魚の水合わせの時間はどれくらいがベスト?

特殊な熱帯魚でない限り、
熱帯魚の水合わせにベストな時間は
約1時間
です。

水合わせには、
熱帯魚が入ったポリ袋内の水温と
水槽の水温を徐々に同じにする
という意味
がありますので

もし温度差が大きければ、
それ以上時間を掛ける必要がありますし、
差が少なければ30分程度でも十分です。

水合わせにはもう一つ、
水質を均一化をするという意味があります。

これはまず、水温を同じにしてから
行う必要があります。

水温の差がないことがわかったら、
ポリ袋にカップなどで
水槽の水を少しずつ足して
熱帯魚の様子を観察します。

時間ほど掛けて行えば、
熱帯魚への負担は少なく、
水槽への導入がスムーズにいくでしょう。

簡単に熱帯魚の水合わせができる3つの方法

水槽に熱帯魚が入ったポリ袋を浮かべて
水温を合わせたあとは、
主に3つの方法で水合わせができます。

1つ目は、
バケツのような容器を使う方法

ポリ袋の水ごとバケツに入れ、
水槽からエアレーション用のホースで
少しずつ、水をバケツに足していく方法です。

ホースから出る水の量を調整し、
ゆっくりと水を合わせましょう。
点滴のように一滴ずつ合わせれば、確実です。

2つ目はポリ袋を水槽の縁に
クリップなどで固定し、
カップで少しずつ水槽内の水を
足していく方法です。

一杯足して一杯くみ出すようにし、
徐々に水質を合わせていきます。

3つめは、浮かべたポリ袋に針などで
小さな穴を開け、
自然に水が入れ替わるまで
放置する方法
です。

簡単ですが、ポリ袋がしぼんで
しまわないよう、注意して見ておく
必要があります。

①熱帯魚を袋のまま水槽に浮かべて水温を合わせる

熱帯魚が入ったポリ袋を
水槽に浮かべて、30分から
1時間放置して水温を合わせます。

このとき、水草の育成などに
高温になるライトを
設置している場合は、
ライトがポリ袋に
触れないようにしなければ

ライトでポリ袋が解ける恐れがあります

ライトなど邪魔になるものはいったん
取り除いてから、ポリ袋を浮かべましょう。
水温が同じになったかどうかを知るには、
水槽の水に手を入れ、
ポリ袋を触ってみるとすぐにわかります。

温度差を感じたら、もうしばらく放置しましょう。

②袋と水槽の水を少しずつ入れ替えて水質を合わせる


水温の差がなくなったら、
ポリ袋の熱帯魚をバケツや
プラスチック水槽などに移し、
エアホースで少しずつ水槽の水を足します

エアホースを水槽に漬けて水で満たし、
水槽よりもバケツを低い位置に置くと、
サイホンの原理で自然に水が流れていきます。

ホースは折り曲げたり、
洗濯ばさみでつまんだりして、
流量を調整しましょう。

淡水エイなど、水質の変化に
弱い魚種の場合は、

点滴のように一滴ずつ水を合わせます。

エアホース用の分岐コックがあれば、
流量の調整が簡単です。
ホースからしたたる水が
水面を揺らすことで、
バケツに酸素がある程度供給されますが、
魚が多い場合は念のため、
バケツにエアレーションをしましょう

③熱帯魚を水槽へゆっくり入れる

水質、水温の水合わせが終わったら、
熱帯魚をゆっくり水槽に入れます。

環境が急変した熱帯魚はパニックになり、
水槽内を高速で泳ぎ回ることがあります

流し込む感じではなく、
できるだけゆっくりと水槽に入れましょう。
魚種によってはひれの棘条が
針状になっていて、熱帯魚用のネットに
引っかかることがあります。

できればネットではなく、
プラスチックの小さな水槽などで
すくい入れるようにしましょう。

熱帯魚ショップによっては、
スレなどで細菌感染するのを防ぐために、
マラカイトグリーンなどの魚病薬を
入れていることがあります。

魚病薬に弱い魚種やエビがいる場合は、
なるべくポリ袋の水が入らないようにする
必要があります

熱帯魚の水合わせをしないとどうなる?

水槽の水環境が良好であれば、
水合わせをしなくても熱帯魚が
死んでしまうことはありません。

しかし一見、きれいに見える
水槽内の水でも、PHや魚のフンなどに
由来する硝酸塩の濃度などが、
ポリ袋内の水と大きく異なっている
場合もあります。

こうした場合、導入された熱帯魚には
大きなストレスが掛かり、
水槽内を激しく泳ぎ回って
ガラス面にぶつかったり、

狭い場所に突っ込んでケガを
したりすることがあります。

水温差が大きい場合も同様で、
極端な場合はショック死してしまう
こともあります。

水合わせをしない
デメリットやリスクは予想以上に高いので、
よほどの事情がない限り、
必ず水合わせをしましょう

まとめ

水合わせは水槽導入前の
重要な作業
です。

新しい環境に驚く熱帯魚を
落ち着かせるため、飛び出し防止も
兼ねてバケツには蓋をしましょう。

また水合わせ中は
魚を上から観察できるチャンスでも
あるので、

両方の鰓がきちんと動いているか
片腹が膨らんでいたり
背骨が曲がっていたりしないか
十分に観察しましょう。

正しい水合わせで
元気な熱帯魚飼育をスタートさせてください。


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