熱帯魚の観賞魚を飼育していると、
必ずやらなければいけないのが水換えです。
水換えにほとんどの人が水道水を使用しますが、
この水道水にはカルキが含まれていて、
魚にとっては危険な成分でもあります。
このカルキを抜くには様々な方法がありますが、
カルキはどのくらいの時間を置けば
抜けるのものなのでしょうか。
そこで今回は観賞魚に有害な、
カルキが抜けるまでの時間や、
安全な飼育水を作る効率のよい方法など、
初心者にもわかりやすく解説していきます。
熱帯魚のカルキ抜きの時間はどれくらい?おすすめの方法って?
私たちが普段飲料水として
飲んでいる水道水には、
消毒のためカルキが含まれています。
このカルキの正体は塩素を含んだ消石灰で、
水道水には消毒と殺菌のため、
カルキを添加を法律で定められています。
人間にはこの塩素は微量なため
体に影響はありませんが、
熱帯魚をはじめとする魚は塩素に弱く、
飼育水を作る際は、
塩素を無害化してあげる必要があります。
ではこのカルキを抜くには、
どのくらいの時間をかけたら
無害化するのでしょうか。
つぎの章から詳しく解説していきます。
カルキ抜きをする季節&屋内か屋外なのかで変わる!
カルキに含まれる塩素成分は蒸発しやすく、
バケツなどに入れて置いておくと、
自然とカルキが抜けていきます。
ですがカルキが抜けるスピードは、
季節や水を置いておく場所によっても変わります。
カルキの量は夏と冬でも異なり、
夏場のほうがカルキの量が多く、
冬場は夏よりも量が少なくなります。
また塩素は紫外線によって分解されるので、
日差しが強いほど早く抜けていきます。
そのため日が当たらない屋内よりも、
晴れて日差しがある屋外のほうが、
カルキ抜きには向いています。
自然にカルキを分解させるには、
季節や天候によっても、
時間が変わってくるのです。
熱帯魚のカルキ抜きのおすすめの方法3選!
ここまでカルキの成分や、
季節や水を汲み置く場所によって、
カルキが抜けるスピードが異なることを
お話ししてきましたが、
では熱帯魚に最適な飼育水を作るには
どうしたらいいのでしょうか。
次の章からおすすめのカルキ抜きの方法を
3つご紹介していきましょう。
①数日前から水を汲み置いてカルキ抜きをしておく
季節や地域によって多少違いますが、
カルキが抜けるまでに
- 屋内で2~3日
- 屋外では6時間以上
が必要といわれています。
水温が上がればカルキも早く抜けるが、
気温が低い季節などは、
さらに時間を置いた方がいいでしょう。
カルキが抜けたかしっかり確認したい場合は、
市販の塩素残留チェッカーなど数値化して
確認できるものの使用がおすすめです。
②アクアリウム用の浄水器を利用してカルキ抜きをする
水道水のカルキを抜く方法2つめは、
アクアリウム用の浄水器を利用する方法です。
蛇口から浄水器を通して
直接水槽に水を投入できるので、
カルキが抜けるのを待つ必要がなく、
スムーズに水換えを行うことができます。
また浄水器を使えば塩素だけでなく、
観賞魚に影響のある
重金属なども除去してくれます。
一般的な浄水器と一緒で使っているうちに
フィルターが汚れてくるので、
定期的にフィルターを
交換をする必要があります。
また水槽に直接水を入れる場合、
水質や水温の調整がしにくいので、
変化に敏感な熱帯魚などは注意が必要です。
③効率良くするにはカルキ抜き剤がおすすめ!
最も効率よくカルキを抜く方法なのが、
カルキ抜き剤を使用した方法です。
カルキ抜き剤はホームセンターなど
どこでも入手がしやすく、
規定量を水に溶かすだけで、
簡単に熱帯魚に最適な
飼育水を作ることができます。
カルキ抜き剤には固形タイプと液体タイプがあり、
液体タイプのほうが軽量がしやすく、
水にもすぐに溶けるのでおすすめです。
ですがカルキ抜き剤に記載されている量は、
大きな水槽の分量で書かれていることが多く、
小型水槽の場合は軽量がしにくいのが現状です。
その場合は、百均などで売っている
目盛りのついたシリンジを用いると、
簡単に適切なカルキ抜き剤の量を計測できます。
軽量の仕方について
紹介している動画がありましたので、
こちらも参考にしてみてください。
熱帯魚の水換えの頻度や、
道具についても知りたい人は、
こちらの記事もおすすめです。
⇒熱帯魚の水換えの頻度はどれくらい?道具と方法を紹介!
熱帯魚のカルキ抜きで沸騰させた水を使うのはキケン!?
水を沸騰させると、
蒸発によりカルキが抜けますが、
沸騰させてカルキを抜くと、
塩素以外にも水に含まれる
ミネラル分も破壊してしまいます。
人間にとってはそこまで影響はありませんが、
観賞魚にとっては住みにくい水になるため、
沸騰させた水の使用はおすすめできません。
また何十リットルもの水を沸騰させ、
冷めるまでも時間もかかります。
熱帯魚を長生きさせるためにも、
他の方法でカルキ抜きをするようにしましょう。
また水換え時には、
急激な水温水質の変化を防ぐために、
水合せを行う必要があります。
こちらの記事で簡単にできる方法を
紹介しているので参考にしてみてください。
⇒熱帯魚の水合わせの時間はどのくらい?簡単にできる3つの方法!
まとめ
今回は熱帯魚の飼育に欠かせない、
飼育水のカルキ抜きの時間や、
おすすめの方法について紹介しました。
水道水は塩素が含まれていて、
そのままでは観賞魚に使えません。
今回紹介したカルキ抜きの方法で、
一番お手軽なのは、カルキ抜き剤の利用です。
液体タイプなら軽量もしやすく、
すぐに水を無害化してくれるので、
アクアリム初心者にもおすすめです。
また熱帯魚は水質も大切ですが、
水温も健康維持のために、
調整してあげる必要があります。
こちらの記事で詳しく紹介しているので、
参考にしてみてくださいね。
⇒熱帯魚の水温の適温はどのくらい?何度で管理すればいいの?
カルキ抜きは熱帯魚の飼育環境作りの基本です。
せっかく飼った熱帯魚を長生きさせるためにも、
今回の記事を参考にしてみてくださいね。