アクアリウムの石のレイアウト!組み方や固定の方法なども紹介

いくつかの石を組み合わせることで
アクアリウムの中に自然風景を再現する
石組レイアウト。

まるで険しい山々のような
迫力のあるレイアウトを
作ることができますが、

石同士のバランスが意外と難しく
最初のうちは思ったような
仕上がりにならないということも。

そこで今回の記事では、
石を使ったレイアウトの組み方のコツや
石を組み合わせる時の固定方法などを
ご紹介していきたいと思います。

おすすめの石の種類や
レイアウト前の下処理についても
解説していますので、

石組みレイアウト初心者さんは
ぜひ参考にしてみてください!

アクアリウムの石は洗浄しなきゃダメ?

好みの石を見つけると
早速レイアウトを組みたくなりますが、
購入または拾ってきた石を
そのまま水槽に投入してはいけません。

なぜなら、石の表面に付着した
汚れや雑菌、寄生虫などが
生体に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。

まずは安全な状態で使用できるように
しっかり洗浄しましょう。

アクアリウムの石の洗い方
    1. 表面の汚れを水洗いする。
    2. 15~20分ほど煮沸消毒する。
    3. 天日干しで乾かす。
    4. 再度よく濯ぐ。

最初はブラシなどで表面をゴシゴシ擦って
汚れを洗い落としていきます。

(ただし洗剤の使用は厳禁です!)

きれいになったら、
続いては煮沸消毒を行います。

煮込む時間は15~20分ほど、
石全体に熱が回っているようなら
十分でしょう。

煮沸後の石は天日干しをして
しっかり乾かしてください。

太陽光に含まれる紫外線には
殺菌効果があるので、
1日のうちで紫外線量がもっとも多くなる
10時~14時頃に行うのが効果的です。

石がよく乾いたら、
もう一度よく濯ぎましょう。

これで準備は完了です。

アクアリウムの石の組み方は?

石の下処理が十分にできたら、
レイアウトに挑戦していきましょう。

今回は大・中・小とサイズが異なる
3つの石を使用したレイアウト方法
ご紹介したいと思います。

石を使ったレイアウトに初挑戦する方は、
水槽サイズと同じ段ボール箱などを使って
先に練習してみても良いですね。

①親石となる石の配置

レイアウトの主役となる
もっとも大きな石を「親石」といいます。

最初はこの親石をどこに配置するかを
決めていきましょう。

真ん中にドーンと置いても良いのですが、
左右どちらかに重心をずらすほうが
かっこよく見えますよ。

仮置きをしたら、
水槽から少し離れたところで
石の位置や向きを確認してみてください。

ご自身で納得のいくように
配置ができればOKです。

②副石・添石となる石の配置

親石よりも小さい石は、
サイズ順に「副石」「添石」と
呼ばれています。

続いてはこの副石と添石を
親石の脇に配置して、
石の群を作っていきましょう。

この時も親石の時と同じように、
仮置きをしたら一旦水槽から離れて
全体のバランスを確認してみる
良いでしょう。

石組レイアウトは完成後に
手直しをするのが大変なので、
妥協せずにじっくり時間をかけて
決めてくださいね。

③砂を入れる

石の配置が完成したら、
底砂を入れていきましょう。

底砂の種類にも色々ありますが、
石の色合いに合わせて選ぶと
全体的な統一感が生まれますよ。

また、水槽の奥から手前にかけて
斜面を作るようにすると、
遠近感のある立体的な水景になります。

④石の組み方のポイントは?

石組みをする際には
以下の点を意識して行なうと、
より自然な水景を再現することができます。

  • 石の高さを揃えない。
  • 石に角度をつける。

3つの石の高さがきっちり揃っている、
まっすぐ垂直に立っている、など

石が規則的な並び方ををしていると
どこか人工的で不自然な印象
与えてしまいます。

あえて石の高さをバラバラにしたり
石に角度をつけて置くことで
自然な雰囲気を演出していきましょう。

高さが足りない時や
角度をつけにくい場合は、
小石をうまく使ってみてください。

アクアリウムの石の固定!簡単に出来る方法って?

石組レイアウトでは、
水槽の中で石が動かないように
しっかり固定することが大切です。

せっかく素敵なレイアウトを組んでも、
グラグラと不安定な状態だと
何かの拍子に崩れてしまい
生体や水槽に被害が及ぶ恐れがあります。

以下は石組レイアウトで
よく使われている固定法です。

ウールマットを使った石の固定法

レイアウトの基礎となる
大きな石を配置する時は、

ろ材として使われるウールマットを
水槽の底面に敷いておくと

石がズレにくくなるだけでなく
ガラスやアクリルの傷防止にもなります。

マットの上に石を配置したら、
より安定感を出すために
小石や砂利をかませるようにして
置いていくと良いです。

ウールマットは基本的に白色ですが、
石組レイアウトではマットの上に
砂利を被せるようにして敷いていくので
見えることはありません。

接着剤を使った石の固定法

石をいくつか積み上げたり
アーチを作ったりする場合には
接着剤を使って石同士を固定します。

一般的な瞬間接着剤を
使用しているケースもあるようですが、

生体への影響を考えたら
アクアリウム用として販売されている
接着剤を使用したほうが安心です。

乾燥時間や強度などは
各メーカーで異なるので、
用途に合ったものを選んでみてください。

⇒アクアリウムの石の接着剤!グルーガンを使うのがおすすめ?
アクアリウムで使用する
接着剤の種類については、
こちらの記事で詳しく解説しています。

アクアリウムの石で格安なのは?

ショップで実際に見たことがある方は
ご存知かと思いますが、
アクアリウム用の石は意外と高価です。

中には握り拳くらいの大きさで
数千円するようなものも・・・。

石組レイアウトの初心者さんや
なるべく安く済ませたい節約派さんは、
以下のような比較的安価な石を使った
レイアウトを考えてみると良いでしょう。

値段が安いアクアリウム用の石
【おすすめ3選】
  • 溶岩石
    溶岩が冷え固まってできた石。
    水草の活着性に優れている。
  • 木化石
    木が石化してできた石。
    森林風レイアウトに最適。
  • 気孔石
    表面に無数の凹凸を持つ石。
    単体でも存在感抜群。

中でも「溶岩石」は、
軽くてレイアウトがしやすいうえに
水質浄化の効果も得られるので
おすすめです。


出典:https://www.amazon.co.jp/

価格は大きさや形状、
石の産地などにもよりますが、
わりと大きなものが1,000円前後など
格安で販売されているのも見かけます。

「それでも高い!」という場合は
河原などで手頃な石を採取してくれば
タダで済ませることも可能です。

ただ、長いこと自然下にあった石には
何が付着しているかわかりませんので、
レイアウトに使用する前には
消毒などの下処理を必ず行いましょう。

⇒アクアリウムの石を採取!川とホームセンターで変わる処理方法とは?
自然採取した石の処理方法については
こちらの記事で解説しています。

アクアリウムの石はチャームで購入できる?

「石を買いたいけど、
重くて持ち運びが大変!」

「近くのショップに
好みの石が売っていない・・・」

そんな時は通信販売を
利用してみるのも良いでしょう。

皆さんにもお馴染みの
通販ショップ『チャーム』でも、
たくさんの石を取り扱っています。

⇒【チャーム】石の販売ページはこちら

チャームは商品数が豊富なことで
知られていますが、

石に関しても溶岩石のような定番から
実店舗では見かけない珍しいものまで
様々な種類が揃っており、
つい目移りしてしまうほど(笑)

そんな中でも「風山石」という石の
詰め合わせ(形状お任せ)
特に人気が高いようです。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

石の表面に深く刻まれた凹凸が
深く険しい山肌を思わせる、
存在感のある石ですね。

この石を実際に購入された方からの
コメントも見てみましょう。

コメント欄にこういう感じの石をお願いします!みたいなことを書いたところ、思っていたような形の石が届きました!考えて選んでくれたんだろうなぁ~というのが伝わってくるチョイスでした!
形状お任せなので仕方がありませんが、人工的に切った様な物や、質感の違う物が混じっていて半分程度しか使いませんでした。実物を見れないネット注文はリスクを承知での購入をお勧めします。
注文内容からアクアテラリウムに使うとわかってくれたのか使いやすい石が届きました。大小色々で使いやすかったです。

形状お任せとはいえ、
ある程度レイアウトがしやすいような形を
選んでくれているのは嬉しいですね!

ただし、必ずしも自分の好みに合う
色形のものが届くとは限りませんので、
その点は割り切ったうえで
購入するべきでしょう。

あまり理想にこだわりすぎずに、
手元に届いた石の形をもとに
レイアウトを考えていくというのも
面白いかもしれません。

まとめ

今回の記事では、
石を使ったレイアウト方法について
解説してまいりました。

一見シンプルに見える
石組みレイアウトですが、

意外に奥が深く
実際にやってみると
なかなか思うようにいかないことも。

初めて挑戦する方は、
水槽と同じサイズの箱などを使って
シミュレーションを行ってから
本番に挑むと良いでしょう。

素敵なレイアウトができたら良いですね!


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