ベタの種類を一覧で!品種別の値段や特徴、飼い方のポイントまとめ

古くから観賞魚として
世界中で広く親しまれているベタ。

さらなる美しさを求める愛好家たちによって
品種改良が重ねられてきた結果、
現在では実に様々な色形のベタが存在します。

実際、アクアリウムショップの店頭には
個性豊かなベタがたくさん並んでいて、

これからベタの飼育を始める皆さんの中には
「どの種類も魅力的で選びきれない!
という方も少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、
皆さんに好みのベタを見つけていただけるよう
ベタの代表的な種類とそれぞれの特徴
ご紹介したいと思います。

品種ごとの飼い方のポイントや
値段についても解説していますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね!

ベタの種類一覧!値段や特徴、飼育のポイントを品種別に紹介


それではさっそく、
ベタにはどのような種類があるのか
見ていきましょう。

初めての方は見た目の好みはもちろん、
値段や飼育難易度などにも注目して
最初の1匹を選んでいただけたらと思います。

1.トラディショナル


出典:http://mishima-aqua.com

ベタの中でもっとも流通量が多いのが
この「トラディショナル」。

たいていどこのショップでも販売されており
数百円程度の安価な個体も多いことから
”並ベタ”などと呼ばれることもありますが、

ゆったりとたなびく長い尾ビレは
他の品種にはない魅力と言えるでしょう。

最近ではこのたおやかな尾ビレを
花嫁のかぶるベールになぞらえた
”ベールテール”という呼称も定着しつつあり、
世界中でその美しさが再認識されています。

改良ベタの中ではもっとも丈夫で飼いやすく、
初心者さんの入門種としても最適

水槽内の水流を弱め(または無し)にするのが
美しいヒレを維持するコツです。

価格 500円~
入手性 ホームセンターなどでも購入可
飼育難易度 ★(低)

2.ハーフ ムーン


出典:https://www.bettashop.net/

ベタの中でもひときわ大きな
尾ビレをもつ「ハーフムーン」。

その名のとおり尾ビレを半月状に広げた姿は
誰もが思わず息を呑むほどの美しさで、
愛好家たちの間では”究極のショーベタ”とも
呼ばれています。

ショーベタとは、
「ショー(コンテスト)に出品できるほど
美しく質の高いベタ」のこと。

ベタのショーは世界的にも有名ですが、
その頂点に立つほどの高い完成度を誇るのが
このハーフムーンなのです。

ただ、この尾びれを維持するためには
日々のフレアリング・トレーニングや
徹底した水温・水質の管理など
それなりの飼育スキルが求められます。

わずかな刺激でも切れたり裂けたりしやすく
その傷がもとで病気になることもあるので、
レイアウトの素材選びにも注意が必要です。

価格 2,000円~10,000円以上
入手性 希少色は入手困難
飼育難易度 ★★★(高)

3.スーパーデルタ


出典:https://www.iwoya.com

尾ビレが大きく展開するベタの中でも、
ハーフムーンよりも開きが小さい個体は
「スーパーデルタ」という品種に分類されます。

パッと見ただけではわかりにくいのですが、
厳密にいうと次のような基準によって
ハーフムーンと区別されています。

  • ハーフムーン
    ⇒尾ビレの開度が180度
  • スーパーデルタ
    ⇒尾ビレの開度が120度以上180度未満

ハーフムーンに近い美しさを持ちながらも
手頃な値段で購入できるので、

尾の大きなベタに憧れている方は
まずはこちらから飼育に挑戦してみると
良いかもしれませんね。

尾開きの良い個体だと、
定期的なフレアリング・トレーニングによって
ハーフムーンになった例もあるそうですよ。

⇒ベタがフレアリングをしない!正しいやり方や頻度を解説

なお、フレアリングのやり方については
こちらの記事を参考にしてみてください。

価格 1,000円~
入手性 比較的よく見かける
飼育難易度 ★★(普通)

4.ダブルテール


出典:http://nigata.petcenter-musashi.jp

その名のとおり上下に分かれた尾ビレと
大きな背ビレが特徴の「ダブルテール」。

その独特なシルエットからは、
他の改良ベタにはない
味わい深さが感じられます。

尾ビレがやや小さめなぶん
ヒレ裂けなどのトラブルが起こりにくいので、
初心者さんにも飼いやすいでしょう。

原色に近い鮮やかな体色も魅力です。

ただし、他品種に比べて小柄で胴体が短く
オスが交配に失敗しやすいことから、
繁殖させるのは難しいと言われています。

価格 2,000円前後
入手性 意外に見かけないかも?
飼育難易度 ★(低)

5.クラウン テール


出典:http://nigata.petcenter-musashi.jp

「クラウンテール」は
各ヒレの軟条(レイ)が突出して
放射状に伸長する品種で、

ギザギザしたヒレを開いた様子が
王冠(=crown)のように見えることから
この名前が付けられたそうです。

価格はやや高価ではありますが、
その華やかな姿はまさに王冠と呼ぶに相応しく
鑑賞性は非常に高いと言えます。

ちなみに、ショーベタの中でも
海外でいちばん評価が高いのは、
このクラウンテールなのだとか。

また、その独特の形状のヒレは
見た目が美しいだけでなく
ヒレのトラブルが起こりにくいという
メリットもあります。

一般的なペットショップには
なかなか入荷しないことが多いので、
購入する際は熱帯魚専門店に
足を運んでみると良いでしょう。

価格 1,500円~8,000円前後
入手性 意外に見かけないかも?
飼育難易度 ★★(普通)

6.プラカット


出典:http://aquana.jp

「プラカット」は改良ベタの中で
もっとも原種に近い形をしており、
全体的に短いヒレが特徴のショーベタです。

原産国のタイでは”闘魚”として
賭け事にも用いられている品種で、

より強い個体を作り出すことを目的として
長年改良されてきた歴史をもつことから
他の品種に比べて体つきがたくましく
生命力も強いと言われています。

初心者さんにも飼いやすい種類ですが、
尾が短いぶんジャンプ力があるので
水面からの飛び出し事故には要注意です。

水槽は必ず蓋付きのものを
用意するようにしてくださいね。

価格 2,000円~8,000円前後
入手性 比較的よく見かける
飼育難易度 ★(低)

7.ジャイアント


出典:http://aquana.jp

「ジャイアント」はその名のとおり
体が大きなベタのこと。

ベタの標準的な体長は7cm前後ですが、
ジャイアントは10cmを軽く超えるほど
大きく成長します。

中にはなんと体長18cmという
大物も存在するそうですよ・・・!

流通量はまだそれほど多くありませんが、
もし運良く出会えた際にはぜひ
他のベタと大きさを比べてみてください。

そのとてつもない存在感に、
圧倒されること間違いありません。

飼育方法は普通のプラカットとほぼ同じです。

ただし、体が大きくなるぶん
水槽はゆとりのあるサイズを用意する
必要があります。

また、餌をたくさん食べるので
水質の悪化に注意しましょう。

価格 7,000円~18,000円前後
入手性 なかなか見かけない
飼育難易度 ★★(普通)

ベタの種類!色のバリエーションは?

また、ベタは体色のバリエーションも豊富で、
赤、青、黄色、白、黒、クリアーなど
”出ない色はない”と言われるほど
様々なカラーを持つ個体が存在します。

今回はその中でも代表的な色彩パターン
一覧にまとめてみました。

ソリッド 全身が1色に染まる個体。
ただし完璧な1色は存在しない。
光沢や黒ずみが少ない個体ほど
グレードが高いとされている。
バイカラー 体色が2色に分かれている個体。
基本的にはボディとヒレの色が
それぞれ異なる。
マスタードガス バイカラーの代表的な品種。
ボディがブルーでヒレがイエロー。
マルチカラー 体色が3色以上で構成される個体。
分類不能なカラーパターンの多くは
このタイプに当てはまる。
マーブル マルチカラーの中でも
色の発現が”まだら模様”の個体。
成長途中で模様が変化することも。
コイカラー マーブルの中でも”錦鯉”のような
赤・白・黒のカラーパターンで
構成される個体。
バタフライ 尾ビレ、背ビレ、尻ビレ縁が
白く縁取られている個体。
縁取りの入り方によって
グレードが変わる。
ドラゴン/
メタリック
金属光沢のある鱗が
全身またはボディに広がる個体。
カッパー ドラゴン/メタリック系の中で
銅色の発色を持つ個体。

・・・と、ざっくりご説明しましたが、
ベタには他にもたくさんのカラーが存在します。

同じ品種でも色によって大きく印象が変わるのも
彼らの魅力の一つだと言えるでしょう。

なお、こちらのYouTube動画には
様々な色彩をもつベタたちが登場します。

色選びに迷っている方は、
ぜひ併せて参考にしてみてください。

まとめ

今回の記事では、
ベタの代表的な種類とそれぞれの特徴を
詳しく解説してまいりました。

ベタと一口に言っても、
ヒレの形状や色彩のパターンは実に多種多様。

その中から1匹を決めるというほうが
実は難しいのかもしれませんが(笑)、

初心者の皆さんは
まずはトラディショナルやプラカットなど
丈夫で育てやすいとされる種類を選んで
飼育に挑戦してみると良いでしょう。

筆者個人的には
近年人気の”鯉ベタ”もおすすめです。

ぜひショップに足を運んで、
お気に入りの1匹を見つけてくださいね。

⇒ベタの水槽の立ち上げ方!ヒーターなど必要なものを一覧で紹介

なお、こちらの記事では
これからベタの”家”となる水槽の立ち上げ方や
必要な飼育用品をご紹介しています。

新しい家族が心地良く暮らせるよう、
事前の準備もしっかり行いましょう!


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5.ベタ
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