珊瑚の色と種類を一覧でご紹介!値段&特徴は?【まとめ】

色とりどりの珊瑚の美しさは
”海の宝石”とも謳われるほど。

そんな珊瑚を配したアクアリウムは
多くのアクアリストさんの憧れです。

しかし、珊瑚と一言で言っても
その種類は実に様々で、
飼育方法や難易度には大きな違いがあります。

飼育を検討している方は、
「どんな種類があるの?」
「値段はいくらくらい?」などなど
気になることがたくさんあるでしょう。

そこで今回の記事では、
マリンアクアリウムでの
代表的な珊瑚の種類の特徴や価格
などを
一覧にまとめてみました。

購入する前の
参考にしていただけたら幸いです!

珊瑚の色・種類・値段・特徴を一覧でご紹介!

それではさっそく、
マリンアクアリウムでの
代表的な珊瑚の種類を
ご紹介していきたいと思います。

今回は比較的容易に飼育できるもの
10種ピックアップしましたので、
初心者さんはこの中から好みのものを選んで
飼育に挑戦してみると良いでしょう。

⒈ディスクコーラル


出典:https://www.shopping-charm.jp/

ディスクコーラルはその名のとおり
円盤のような形をした珊瑚で、
ソフトコーラルと呼ばれる区分に
分類されます。

一般的にソフトコーラルの仲間は
飼育難易度が低いものが多いですが、

中でもこのディスクコーラルは非常に丈夫で
最低限の環境さえあれば飼育できるため、
初心者さんの入門種としても最適です。

ディスクコーラルの魅力は、
色形のバリエーションが豊富なこと。

形はノーマルタイプのほかに
毛が生えたような質感の「ヘアリー」や
触手の先端が丸い「バブルディスク」
などがあります。

色も赤や緑、青などの定番色のほか
色が混ざり合っているものなど
実に様々なカラーが存在し、
コレクションしても楽しい種です。

価格は1,000~5,000円前後
珊瑚の中では安価な部類に入りますが、
珍しいカラーや大きいものは
値段が高くなる傾向があります。

飼育自体は難しくありませんが、
やや毒性が強いので
他の珊瑚と一緒に飼育する際には
配置に注意が必要です。

⒉スターポリプ


出典:https://www.shopping-charm.jp/

スターポリプもソフトコーラルの仲間で、
初心者さんでも容易に飼育できる種です。

特に人気なのは緑系のカラーで、
水流になびく様子は
まるで風が吹き抜ける草原のよう。

青色の照明を用いることで、
その美しさはより引き立ちます。

価格は2,000~4,000円前後で、
褐色よりも緑系のカラーのほうが
やや高い傾向があるようです。

丈夫で水質悪化にも強い種ですが、
ポリプの開きを良くするためにも
できる限りきれいな水で
飼育するようにしましょう。

定期的な水換えさえ行っていれば、
給餌は基本的に必要ありません。

⒊マメスナギンチャク


出典:https://www.shopping-charm.jp/

マメスナギンチャクは、
小花のようなポリプが密集する様子から
”海の花畑”とも形容される美しい珊瑚です。

豊富なカラーバリエーションが魅力で、
定番の赤系や緑系のほか
中央部と触手の色が異なる個体など
様々なパターンが存在します。

価格は珍しいカラーほど高い傾向があり
中には欠片ほどの小さなサイズで
数万円もの値段がつく個体も。

初めて珊瑚飼育に挑戦する方は、
安価な定番カラーから始めると
良いかもしれませんね。

飼育自体は容易で
最低限の設備があれば飼育可能ですが、

弱い照明を使用していると
ポリプの肉付きが悪くなったり
上に向かって伸びることがあるので、

本来の美しさを引き出すためには
珊瑚飼育に特化した照明を
設置することをおすすめします。

⒋ウミキノコ


出典:https://www.shopping-charm.jp/

ウミキノコはその名のとおり
キノコのような形をした珊瑚です。

ソフトコーラルに属することもあり
飼育はさほど難しくありませんが、

マメスナギンチャクなどの
他の入門種に比べると
水質の要求度はやや高め

硝酸塩やリン酸塩の濃度が高いと
ポリプが開かなくなることがあるので、
フィルターを用いて濾過を行う場合は
定期的な水換えが必要です。

また、水流もある程度あったほうが良く、
ポリプが揺れるくらいの水流を
多方向から当ててやるとポリプが伸長し
より美しい姿となります。

大きさや産地になどにもよりますが
価格は比較的安価なものが多く、
1,500円~5,000円前後で販売されることが
多いようです。

色は薄いピンクの個体が一般的で、
中にはポリプに緑色が入るものや
オレンジ色に近いものも存在します。

⒌カワラフサトサカ


出典:https://www.shopping-charm.jp/

フサフサした枝状のポリプが特徴的な
カワラフサトサカ。

このポリプをしっかり開かせるには、
十分な光と水流が必要です。

照明はできれば
メタハラを使用しましょう。

水流はサーキュレーターを使用して
ランダムに当てるのが
望ましいとされています。

色はベージュ~薄いピンクが一般的で、
中には鮮やかな緑色の個体も存在します。

価格は比較的安価ですが
値段のわりにボリュームがあり
繁殖力も旺盛なので、

大きな珊瑚を飼育したい方には
うってつけの種類と言えるでしょう。

⒍エダアワサンゴ


出典:http://aoifish.blog.fc2.com/

エダアワサンゴは
小花を集めたブーケのような
可愛らしいポリプが特徴的で、

こちらはハードコーラルという
硬い骨格をもつ珊瑚の一種です。

ハードコーラルはソフトコーラルに比べて
水質の悪化に弱い種類が多く
飼育難易度はやや高くなりますが、

エダアワサンゴは比較的丈夫なので
定期的な水換えを欠かさずに行えば
オーバーフロー水槽でなくても
十分に飼育が可能です。

餌を積極的に食べる種類ではないので、
給餌は行わないほうが
水質に影響を与えません。

ただし、
カルシウムやストロンチウムなどの
骨格形成に必要不可欠な栄養素
常に補給してあげましょう。

価格は大きさや色合いによって変わり、
3,000~8,000円ほどが一般的です。

⒎オオスリバチサンゴ


出典:https://www.shopping-charm.jp/

オオスリバチサンゴも
ハードコーラルの一種で、
成長した個体はその名のとおり
すり鉢のような形状になります。

カラーはベージュ系が一般的で
バリエーションは多くありませんが、

スリバチサンゴ属の中でも
ポリプが大きくて見応えがあるので
アクアリウムの中でも抜群の存在感を
示してくれるでしょう。

好日性で光合成によって育つため、
飼育には強い光が必要です。

特に成長して大型になると
栄養不足に陥ることがあるので、
できればメタハラを使用するのが
望ましいでしょう。

また、水流はしっかり当てたほうが
ポリプの開きが良くなります。

価格は3,000~8,000円ほどで、
大きいものはやや高価です。

⒏オオバナサンゴ


出典:https://yadokariya.jp/

同じものはふたつとないと言われるほど
色彩のバリエーションに富む
オオバナサンゴの美しさは、
ハードコーラルの中でも随一。

青色系の照明を使用すると、
その魅力を最大限に引き出すことが
できるでしょう。

栄養塩の少ない清浄な水を好むため、
飼育はプロテインスキマーを用いた
ベルリンシステムが最適です。

水流はあまり強く当てると
共肉がはがれてしまうことがあるので、
海水が濁らない程度で構いません。

給餌については
1~2週間に1度程度で十分ですが、

ストロンチウムなどの微量元素が不足すると
骨格がむき出しになるなどの問題を
引き起こすことがあるので
添加材の投与は欠かさず行いましょう。

価格は3,000~8,000円ほどで、
大きさや色合いによって変わります。

⒐カクオオトゲキクメイシ


出典:https://yadokariya.jp/

肉厚でぷくぷくした質感が特徴の
カクオオトゲキクメイシ。

赤や緑、青の単色からマルチカラーまで
多様な色彩をもつことから、
コレクションして楽しむ方も多くいます。

ハードコーラルの中でも丈夫な種類なので
飼育に関してはそれほど神経質になる
必要はありません。

派手な色合いを持つ個体を飼育する場合は
青色系のLEDを使用すると
鮮やかさがより引き立ちます。

好日性で光合成だけでも十分育ちますが、
ポリプが大きく餌を与えると良く食べるので
珊瑚用の人工飼料を1~2週間に1度程度
ポリプごとに与えても良いでしょう。

価格は珍しいカラーのものほど高く、
数万円もの値段がつく個体もあります。

10.タバネサンゴ


出典:https://yadokariya.jp/

タバネサンゴも丈夫で飼育しやすいので、
ハードコーラルの入門種にもおすすめです。

カラーはベージュや褐色、緑系が一般的で、
形状は密集したものと枝状のものがありますが
飼育難易度はそれほど変わりません。

水質悪化には強いほうで
硝酸塩などの栄養塩が
ある程度あっても大丈夫ですが、

やはり清浄な水で飼育するほうが
状態は良くなります。

光と水流については
強すぎず弱すぎずが最適です。

価格は5,000円前後が一般的で、
弱った個体は回復させるのが難しいので
なるべく共肉がしっかりしているもの
選ぶようにしましょう。

珊瑚を育てるならどんな種類が育てやすいの?

珊瑚を初めて飼育する方は、
なるべく育てやすい種類から
挑戦すると良いでしょう。

比較的丈夫で飼育が簡単な種類についても
まとめてみましたので、
ぜひ参考にしてみてください。

⒈ソフトコーラル

ポリプの外側に骨格をもたず、
光合成によって栄養を得る珊瑚を
「ソフトコーラル」といいます。

ソフトコーラルに分類される種類の多くは
丈夫で水質の変化・悪化に強く
それほど強い照明も必要ないため、

飼育難易度としてはかなり低く
珊瑚飼育が初めての方にもおすすめです。

代表的な種類には
次のようなものがあります。

  • ディスクコーラル
  • スターポリプ
  • マメスナギンチャク
  • カワラフトサカ
  • ウミキノコ
  • ツツウミヅタ  など

ショップでもよく見かける種類ですので、
ぜひ店頭に足を運んで
実際の美しさを確かめてみてくださいね。

⒉ハードコーラル

硬い骨格を形成する珊瑚のことを
「ハードコーラル」といいます。

ハードコーラルは2つの種類に分けられ、
骨格に比べてポリプが小さいものは
SPS(Small Polyp Stony Coral)、

反対に骨格に比べてポリプが大きいものは
LPS(Large Polyp Stony Coral)に
それぞれ分類されます。

SPSとLPSには、
飼育難易度に大きな差があります。

具体的な違いは、
以下の表をご覧いただくと
わかりやすいでしょう。

水質 照明
SPS 水質の変化や
悪化に弱い。
⇒特別な
濾過装置が必要
骨格が大きいため、
光合成によって
多くの栄養が必要。
⇒強い照明が必要
LPS SPSに比べて
水質の変化や
悪化に強い。
⇒通常濾過でも
十分に飼育が可能
骨格が小さいので
そこまで多くの栄養は
必要としない。
⇒ある程度の光で飼育可能

LPSのほうが飼育難易度が低いのは
言うまでもありませんね。

ハードコーラルの飼育に初めて挑戦する方は
以下の種類が特に丈夫でおすすめです。

  • アワサンゴ
  • スリバチサンゴ
  • オオバナサンゴ
  • キクメイシ
  • タバネサンゴ
  • アザミサンゴ  など

いずれも初心者向けの入門種ですが、
鮮やかさや存在感はLPSの中でも
トップクラスを誇るものばかりです。

まとめ

今回の記事では、
代表的な珊瑚の種類の特徴や価格などを
ご紹介してまいりました。

飼育してみたい種類は
見つかりましたでしょうか。

珊瑚の飼育は
マリンアクアリウムの中でも
飼育難易度が高いイメージがありますが、

しっかりとした知識をもっていれば
初心者さんでも飼育を楽しめる種類も
少なくありません。

カラフルな海水魚たちとの相性も抜群なので、
ぜひ飼育しやすい種類から
飼育にチャレンジしてみてくださいね!

⇒珊瑚の飼育!初心者が飼いやすい厳選5選をご紹介!
珊瑚飼育の基礎知識については
こちらの記事で解説しています。


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