お庭やベランダなどの屋外で
メダカを飼育していると、
水槽に妙な虫が発生しているのを
見かけることがありますよね。
稚魚を飼育している方に
特に気を付けてほしいのは、
蚊の幼虫である「ボウフラ」です。
ボウフラはメダカの稚魚の天敵。
まだ成長途中の小さな稚魚は、
ボウフラに食べられてしまうことも
あるのです。
そこで今回の記事では、
ボウフラから稚魚を守るための
対策方法についてご紹介します。
メダカの稚魚はボウフラに食べられるって本当?
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メダカ飼育をしている方ならば、
「ボウフラが稚魚を食べる」という話を
一度は聞いたことがあると思いますが、
実際にそんなことはあるのでしょうか。
まずは、こちらの動画をご覧ください。
・・・おわかりいただけましたか?
目の前をチョロチョロと泳ぐ稚魚に、
ボウフラが肉食獣さながらの動きで
ガブリと噛み付いています。
卵の頃から大切に育ててきた稚魚が
こんな目に遭うのは悲しすぎますね。
では、なぜ稚魚の水槽に
ボウフラが発生するのでしょうか。
ボウフラは、次のような条件下で
発生しやすいとされています。
ボウフラが発生する条件とは?
- 水温25℃以上
- 止水(流れのない水)
メダカの稚魚の成長に最適な環境と
よく似ていますよね。
つまり、稚魚を立派に育てようとすると
どうしてもボウフラが発生しやすい
環境になってしまうというわけです。
メダカの稚魚へのボウフラ対策はある?
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ボウフラの捕食から
稚魚たちを守るためには、
飼育者さんによる対策が必要です。
また、ボウフラがいるということは、
このままいけばやがて
蚊になるということ。
稚魚だけでなく飼育者さんも
虫刺されなどの被害に
悩まされることになりかねないので、
早めに対処しておきましょう。
今回ご紹介する対策方法は、
次の4つです。
稚魚水槽へのボウフラ対策4つ
- 室内で飼育する
- 水槽に網をする
- 水が溜まる容器を撤去する
- 『水作プロホース』を使う
では、それぞれの方法について
詳しく解説していきますね!
⒈メダカの稚魚は室内で飼育する
ボウフラ対策として
もっとも万全なのは、
捕食される恐れのある
稚魚のうちだけでも
蚊のいない屋内で飼育することです。
屋内では自然の餌が発生しにくいため
飼育者さんの手でまめに餌を与える
必要がありますが、
稚魚がボウフラなどの外敵に
狙われる心配はなくなります。
また、屋内飼育は屋外に比べて
水温管理がしやすいのもメリットです。
屋内飼育を始める方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。
⒉屋外におく場合はボウフラが入らないように網をする
屋外で飼育する場合は、
できるだけ稚魚の水槽に
蚊を寄せ付けない工夫が必要です。
いちばん良いのは
ぴったりと蓋を被せることなのですが、
そうすると通気性がなくなるため
水質が悪化しやすくなりますし、
稚魚が酸欠に陥る恐れもあります。
そこでおすすめなのが、
ホームセンターなどで販売されている
目の細かい「防虫網」です。
出典:http://okagesamade.eshizuoka.jp/
こちらの写真の網は、
ホースや釣り糸などを使って
水槽に合うように加工したものだそうです。
これなら蚊も侵入することができませんし、
通気性も保たれます。
真夏は日除け対策としても
一役買ってくれるでしょう。
⒊水がたまる容器などを撤去する
蚊は水のあるところで
産卵を行う習性があるので、
稚魚の水槽の近くに
水が溜まりやすい容器などがある場合は
撤去しておきましょう。
水が溜まりやすいものの例
- バケツ
- 古タイヤ
- ブルーシートなどのたるみ
- 空き缶や空き瓶
- 植木鉢の受け皿
- 砂遊び用のおもちゃ など
わずかな雨水が溜まっているような場所でも
蚊は卵を産み付けます。
盲点になっているものはないか、
よく見直してみてくださいね。
⒋水作プロホースを使う
ボウフラは水面を泳いでいるだけでなく、
底砂に潜り込んでいることも。
底砂には稚魚の食べ残しや糞など
ボウフラの餌になるものが
たくさんあるからです。
この隠れたボウフラを
取り除くのにおすすめなのが、
『水作 プロホース』です。
出典:http://www.suisaku.com/
メダカ飼育の便利グッズとしても
以前ご紹介しましたので、
ご記憶の方もいるかもしれませんね。
これを使って底砂付近の水を吸い上げれば、
餌の残骸や糞とともに
隠れたボウフラも取り除くことができます。
排水のスピードも調整可能なので、
水流の苦手な稚魚にも安心です。
お値段も1,000円前後とお手頃なので、
ボウフラ対策や掃除用として
用意しておいてはいかがでしょうか。
メダカはボウフラが好物って本当?
こちらも動画を見ていただくと
わかりやすいでしょう。
水面に浮上してきたボウフラを
次々と捕食していますね。
このように
ボウフラを好んで食べることから、
メダカの成魚はボウフラ駆除のために
飼われることもあるんですよ!
ボウフラはいつから発生するの?
ボウフラが発生しやすいのは、
蚊の発生と同じ6月~9月頃とされています。
ちょうどメダカの繁殖期と重なりますね。
ただ、近年は温暖化の影響もあってか、
発生時期は年々早まっているそうです。
確かに、筆者が住んでいる北海道でも
5月頃に蚊らしき虫が飛んでいるのを
見かけることがあります。
メダカの稚魚を屋外で飼育する場合は、
早め早めに対策を取っておきましょう!
ボウフラを予防する方法はあるの?
捕食される恐れのあるボウフラは、
できることなら発生そのものを
防いでおきたいところですよね。
ボウフラは蚊の幼虫ですから、
蚊が卵を産まなければ
発生することはありません。
つまり、蚊の産卵場所となる
「水が溜まった場所」を作らないことが
何よりのボウフラ予防になるのです。
バケツや植木鉢の受け皿などの
水の溜まりやすいものは、
なるべく外に置かないようにするか
こまめに水を捨てるようにしてください。
また、ビニールシートなどのくぼみも
雨のたびに水溜まりができてしまうため、
ならして平らにしておきましょう。
まとめ
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今回の記事では、
メダカの稚魚にとって最大の敵である
ボウフラの対策方法について
ご紹介してまいりました。
屋外ではグリーンウォーターの中で
稚魚を育てているという方が
多いと思いますが、
グリーンウォーターは透明度が低いため
水槽の中が見えにくく、
知らぬ間にボウフラが大量発生していて
稚魚が全滅してしまったというケースも
少なくありません。
ただ、こちらの記事でも解説していますが
グリーンウォーターには
稚魚へのメリットもたくさんあるので、
ぜひ利用していただけたらと思います。
日頃からこまめに水槽を観察したり
対策をしっかりと行っていれば、
ボウフラも怖くはありません。
可愛い稚魚を守れるのは
飼育者であるあなただけ。
稚魚たちが安心して暮らせる環境を
整えてあげてくださいね!