メダカの稚魚が共食い!?原因&対策方法をご紹介!

メダカの稚魚の水槽を毎日観察していると、
「いつの間にか数が減っている⁉」
という不思議な現象が
起きていることがあります。

様々な理由が考えられますが、
中でもよくあるのは
稚魚同士の「共食い」です。

その光景を目撃してしまった方は
さぞかし驚いたことでしょう・・・。

可愛いメダカが共食いだなんて
にわかに信じがたい話ではありますが、
実はそう珍しいことではないんですよ。

そこで今回の記事では、
メダカの稚魚が共食いする原因や
稚魚の数を減らさないための対策方法を
詳しく解説したいと思います。

メダカの稚魚が共食い?稚魚の数が減る原因と対策とは?

「メダカの成魚が卵や稚魚を食べてしまう」
という話は皆さんもご存知でしょう。

そのため、卵や稚魚は
親とは別容器に隔離して育てるのが
メダカ繁殖の鉄則です。

しかし、成魚から隔離するだけでは
稚魚が食べられるリスクを
なくすことはできません。

なぜなら、稚魚同士でも「共食い」が
起こることがあるからです。

「あんなに可愛いメダカが・・・嘘でしょ?」
という方は、こちらの動画をご覧ください。

「針子」と呼ばれる小さな稚魚を、
少し大きくなった稚魚が追いかけて
食べてしまっていますね・・・。

また、水槽の中の稚魚が
いつの間にか減ってしまう原因としては、

共食いとは別の理由で死んだ稚魚を
他のメダカ(稚魚)が食べていたり、
屋外で飼育している場合には
外敵に捕食された可能性も考えられます。

いずれも残酷な話ではありますが、
小さく弱い命はこうして自然淘汰されるのが
メダカ社会の掟なのでしょう。

しかし、人間の飼育下にある場合は
共食いや外敵からの捕食を阻止することも
不可能ではありません。

次項からは、
稚魚の数が減る時に考えられる3つの原因と
それぞれの対策方法を解説していきます。

⒈大きな稚魚が小さな稚魚を食べてしまう

メダカは基本的に雑食で、
口に入るサイズのものであれば
何でも食べる習性があります。

成魚が卵や稚魚を食べてしまうのは
このためですね。

稚魚もまた同じように、
自分よりも小さな個体を
食べてしまうことがあります。

どの稚魚も孵化した直後は
体長わずか3~4mmの針子ですが、
孵化から数週間も経つと
体格に明らかな差
が出てくるようになります。

成長速度に個体差が出るのは、
「餌獲りが上手か否か」の違いでしょう。

そうした体格差のある稚魚同士を
一緒の容器で飼育していると、
発育の早い大きな稚魚は
小さな稚魚を食べてしまうのです。

ただ、口に入るものを食べるのは
メダカの本能的なもので、
好き好んで自分の仲間や兄弟を
餌にしているわけではありません

むしろ何を食べたのかすらも
理解していないでしょう。

飼育者さんにとっては悲しい光景ですが、
メダカに悪気は一切ありませんので、
どうか嫌いにならないであげてくださいね!

大きな稚魚が小さな稚魚を食べる場合の対策方法は?

共食いを避けるには、
成魚と稚魚の水槽を分けるのはもちろん
成長速度の異なる稚魚も分けることです。

メダカはあくまでも
自分の口に入るサイズのものしか
食べようとはしません。

したがって、
同じ大きさの稚魚同士を一緒にしておけば
食べられることはないのです。

飼育スペースの関係で
容器をいくつも用意するのが難しい場合は、
仕切りのあるタイプの水槽がおすすめです。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

ひとつの容器で飼育できれば、
水温や水質管理の手間も少なくて済みますね。

⒉餓死してしまっている

稚魚の数が減ってしまうのは
共食いだけが原因だけではありません。

実は、稚魚の死因のうち
もっとも多いのは「餓死」なのです。

メダカの成魚は
2~3日くらいであれば
餌を与えなくても元気に過ごしますが、

成長のために多くの栄養を必要とする稚魚は
餌が不足するとすぐに弱って
死んでしまいます。

稚魚の数が減っているように見えるのは、
餓死した稚魚を他のメダカが
食べてしまっているからでしょう。

濾過バクテリアが定着した水槽ならば
残った骨や肉片も分解してしまうので、
死骸が跡形もなく消えていることも
しばしばあるのです。

メダカの稚魚が餓死してしまう場合の対策方法

メダカの稚魚の飼育の中で
最難関と言われるのが給餌です。

稚魚は成長のために
多くの栄養を取らなくてはなりませんが、
1度にたくさんの量を食べられないため
こまめに餌を与えてやる必要があります。

初心者さんにとっては、
この加減が難しいところかもしれませんね。

また、餌をこまめに与えていても、
粒が大きすぎて口に入らなかったり
成長の早い稚魚に横取りされたりして、
実際には十分な量を食べられていないことも。

餓死の可能性が考えられる場合は、
こちらの記事で
給餌方法をおさらいしてみましょう。

⇒メダカの稚魚の餌はどうする?回数・量を詳しくご紹介!

こまめな給餌が難しい場合は
グリーンウォーターでの飼育もおすすめです。


出典:http://tokuze.livedoor.biz/

グリーンウォーターの中には、
稚魚の餌となる植物プランクトンが
大量に繁殖しています。

つまり、
グリーンウォーターの中にいれば
稚魚はいつでも餌が食べ放題

餓死のリスクは大幅に低下します。

⒊メダカの稚魚の天敵ヒドラにやられている


出典 fanblogs.jp

屋外で稚魚を飼育している場合は、
外敵に捕食されている可能性も考えられます。

中でも怖いのは「ヒドラ」。

ヒドラ科ヒドラ属に属する無脊椎動物で、
細長い触手でもって稚魚を捕獲し、
毒で麻痺させて食べてしまいます。

こちらの動画をご覧いただくとわかりますが
何とも残酷です・・・。

親メダカの水槽に発生した場合は
特に被害はないのですが、
やはり見た目の気持ち悪さから
見つけ次第駆除するという方が多いようです。

メダカの稚魚をヒドラから守る対策方法

ヒドラが発生してしまった水槽は
一度リセットしてしまうのが良いのですが、
水質の変化に弱い稚魚には
あまりおすすめではありません。

稚魚への負担を最小限に抑えるなら、
ちょっと手間はかかりますが
スポイトなどを使って
地道に取り除く
のがいちばんです。

また、ヒドラは
水草から水槽に侵入することが多い
言われています。

水槽に水草を入れる前には、
流水でよく洗うようにしてください。

ヒドラなどの有害な生物だけでなく、
水草表面についた薬品を除去してくれる
薬品も販売されています。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

さらに、稚魚の敵は
ヒドラだけではありません。

夏になると発生するボウフラも
稚魚を捕食します。

⇒メダカの稚魚の育て方!初心者が知っておくべき5つの事

稚魚を屋外で飼育している場合は、
こちらの記事を参考に
飼育場所を見直してみてくださいね。

メダカの稚魚は死骸を食べてしまうって本当?

先ほどお話したように、
メダカは仲間の死骸を
食べてしまうことがあります。

筆者は見たことがないのですが、
それなりに成長した稚魚なら
死んでしまった兄弟の体を
ついばんだりするのかもしれません。

水槽の中の稚魚が減っているのに
死骸が見つからないという場合は、
濾過バクテリアによって
すっかり分解されたためでしょう。

これは水槽内の環境が
きちんと整っている証拠ではあるのですが、

死骸を放置したままにしておくと
水質に悪影響を及ぼしかねないので、
できる限り飼育者さんの手で
取り除くようにしてください。

エアレーションを行っている水槽では、
水流に流されてフィルターに吸い込まれ
そのまま亡くなっているケースもあります。

⇒メダカの稚魚にエアレーションは必要?メリット&デメリット

稚魚の水槽にエアレーションを行う際は
こちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ

今回の記事では、
メダカの稚魚が共食いする原因や
稚魚の数を減らさないための対策方法を
ご紹介してまいりました。

稚魚が自力で餌を食べるようになると、
成長の度合いにも個体差が見られます。

そうなると、
大きいものが小さいものを食べてしまうのは
仕方のないことなのかもしれません。

とはいえ、
小さい兄弟や死んだ仲間を食べることに
メダカは一切の悪気はありませんので、
どうかガッカリしないでくださいね。

また、餓死や外敵の仕業など
共食い以外の理由で
稚魚が消えてしまうこともあります。

飼育者さんは、
まずはご自身の飼育環境で
何が起こっているのか

しっかりと見極めましょう。

そして、適切な対策を取って
稚魚の命を守ってあげてくださいね!


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