熱帯魚の病気!水カビや寄生虫が原因って本当なの?

熱帯魚を飼っている限り
病気になって心配する経験は
必ずといっていいほどあります

きちんと管理された水槽でも
外部から病原菌や寄生虫が侵入し
水槽内に広がってしまうことがあります。

どんな病気があるか
しっかり知識を持っておきましょう

熱帯魚の主な病気の原因を紹介!

一匹だけ群れから離れて
力なく泳いだり体を流木や石に
こすりつけるような行動をする

熱帯魚がいれば何らかの病気を
疑った方がいいです。

体表が荒れたり、
鰓の動きがおかしかったり
することもあります。

よく観察して熱帯魚の異変に
いち早く気付くことが治療への近道です。

症状から考えられる
病気の知識を持っていれば
どんな病気にかかっているか
何が病気の原因なのか、
およその見当が付きます。

そうなればどんな薬が有効で
どんな治療が望ましいか
はっきりしてきます

熱帯魚の主な病気の原因を、ご紹介いたします。

1.水質・水温の急激な変化で病気になるの?

熱帯魚の水槽の水質は
酸性に傾く傾向にあります。

あまりにも酸性に傾くと食欲がなくなり
体色があせ抵抗力が弱くなって
様々な病気にかかりやすくなります。

水温が急変してもそのショックで体調を崩し
転覆したりすることがあります。

熱帯魚がなりやすい病気については
こちらの記事でまとめています。
熱帯魚の病気の症状を一覧で!白い・くるくる回るなど種類別で解説

2.病気の原因は「水カビ」なの?

「水カビ」とは様々な雑菌の総称で
見た目が綿毛のようでカビに見える
ことからそう呼ばれています。

残り餌などに生え、
見た目が悪いだけではなく水中に
多くの雑菌をばらまくため
熱帯魚に様々な病気を引き起こします

しかし熱帯魚の病気の原因は
水カビだけではありません。

寄生虫などの原因も多くあります。

3.熱帯魚が怪我(外傷)をして病気になることって?

熱帯魚が何かに体をぶつけたり
ネットですくったときに傷がついたりすると
スレ傷が付きます。

傷自体は致命傷にはなりませんが
ここから様々な病原菌が入ってくると
深刻な病気になることがあります。

熱帯魚をすくう際には
できるだけプラスチックの容器などですくい
網は避けた方が良いでしょう。

4.病気の原因は寄生虫なの?

熱帯魚の病気の原因の一つに
寄生虫があります。

寄生虫は直ちに熱帯魚を死なせてしまう
ようなことは多くありませんが
熱帯魚は徐々に体液を吸われて衰弱します。

また、かゆみなどから体をこすりつけ
そのスレ傷から病原菌が入り込むなど
別の病気を引き起こすこともあります。

熱帯魚の寄生虫!主な種類を解説

熱帯魚の病因のひとつ、
寄生虫は目に見えるサイズから
顕微鏡で見なければならないものまで様々です。

いずれも新しく水槽に熱帯魚を導入する際に
侵入してくることがほとんど。

水草や生き餌が運び込んでくることもあります。

主な寄生虫の種類をご紹介します。

ウオジラミ

ウオジラミは「チョウ」という甲殻類で
扁平なインベーダーのような姿をしています。

大きいものは5ミリ以上になるので
肉眼で見つけることができます 。

ウオジラミは魚の体表にとりつき
血液を吸うため、熱帯魚は衰弱し
かゆみから体をこすりつけて傷だらけになり
新たな病気に感染してしまいます。

ヒドラ

ヒドラはイソギンチャクのように
胴から7、8本の触手を伸ばした
無脊椎動物です。

水草や生き餌などと一緒に
水槽に侵入し繁殖します。

ヒドラは1センチほどにもなり
稚魚などは触手で捕まって餌食になります

大きな魚には害はなく
むしろ食べられてしまうことがあります。

プラナリア

プラナリアは再生能力が高いことから
理科の実験などで使われることもある
三角頭のナメクジのような生き物です。

熱帯魚に害はありませんが
大量に発生すると見た目が気持ち悪いので
嫌われています。

大きさは 2~3センチになります。
イトミミズなどを食べてくれる
という面もあります。

ミズミミズ

ミズミミズは水槽のガラス面に付着している
イトミミズのような姿をした小さな生物です。

似たような姿の生物が何種類かおり
総称としてミズミミズと呼ばれています。

熱帯魚に害はなく
水中の有機物を分解してくれるのですが
見た目は気持ちの良いものではなく
嫌われています。

水質が悪化したときに条件が合い
大量に発生します。

カワコザラガイ

カワコザラガイは3ミリ程度の貝で
笠のような姿をしています。

水草とともに水槽に侵入し、繁殖。

水槽のガラス面に付着するのが
気持ちが悪いと嫌われています。

しかし水草を食べたり
熱帯魚に害を及ぼすことはありません

むしろカワコザラガイを見つけて
ついばむ熱帯魚もいます。

カマラヌス

カマラヌスとは吸血線虫ともいい
熱帯魚の体内に食い込み
内臓を食べる恐ろしい線虫です。

赤い糸のような姿で
感染された熱帯魚は徐々にやせ
最後には死んでしまいます

繁殖力が強く駆除が困難な
寄生虫として知られており
グッピーなどへの寄生の報告が多いようです。

スネール

モノアラガイやサカマキガイ
インドヒラマキガイなどの小型の巻き貝を
総称して「スネール」と呼んでいます。

熱帯魚に害はありませんが
繁殖すると見た目が良くないので
嫌われています。

熱帯魚の中では好んでスネールを
食べる種類もいます。

イカリムシ

イカリムシは船の錨のような形をした
寄生虫で体表に食い込むように寄生します。

大きさは1センチほど。

寄生された熱帯魚は
かゆがって体をこすりつけて傷を作り
そこから細菌感染を起こすことがあります。

繁殖して大量に寄生すると体液を吸われ
熱帯魚が衰弱します。

まとめ

水槽内で発生する寄生虫には

熱帯魚を弱らせ、死に至らしめるものと
景観を損なうものがあります

薬で駆除する方法もありますが
生き残ってしまうことも多く
進入経路を経つ以外に
寄生虫を完全に防ぐ方法はありません。

生き餌、水草、新しい熱帯魚を
導入する際には
細心の注意が必要です


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