熱帯魚を飼育していると、
水質の悪化や水温などにより、
熱帯魚が病気になってしまうことがあります。
病気にはそれぞれ薬で治療をしますが、
初期段階の場合は、塩を用いた塩浴で
治療することもできます。
今回は、塩浴の方法や、
病気を防ぐための
3つの方法を紹介します。
①予防には塩浴がおすすめ!
熱帯魚が元気に生きていくためには、
ミネラルが必要になります。
いつもより元気がなかったり、
泳ぎ方など少し様子がおかしいときは、
この塩浴で病気を予防することができます。
次の章から、
塩浴について詳しく解説していきましょう。
・塩浴ってどういうこと?
塩浴とは、熱帯魚を飼育している水に
塩を混ぜた塩水にて熱帯魚を
治療する方法です。
水質や水温の変化によってストレスがかかった
熱帯魚をこの塩水に入れることにより、
治療や体調を整えるための方法になります。
では実際に、
塩浴にはどんな効果や方法があるのでしょうか。
・塩浴の効果はあるの?
塩浴には、次のような効果があります。
- 初期段階の病気の治療
- 病原菌や寄生虫の殺菌
- 自然治癒力の向上
塩には殺菌効果があり、
熱帯魚にとっては耐えられる塩分濃度も、
耐性のない病原菌や寄生虫は
死滅してしまいます。
またこの塩浴によって、
熱帯魚の浸透圧を調整し、
自然治癒力を高める効果もあります。
・塩浴の方法は?
塩浴に使用する塩は、
私たちが使う塩で大丈夫ですが、
調整されている食卓塩は使えません。
塩浴には調整されていない「自然塩」か、
観賞魚用の塩を使うようにしましょう。
塩浴は、0.5%の濃度で行います。
0.5%は、水1リットルに対して
5グラムになります。
いっきに入れてしまうと水質が急激に変わり、
熱帯魚の負担になってしまいます。
塩を溶かす際は、
徐々に溶かしてくださいね。
水草や甲殻類がいる場合、
塩で枯れたり、死んでしまったりするので、
塩浴中は、別の水槽に移してください。
塩浴期間は1週間を目安にしてくださいね。
また塩には殺菌作用があり、
生物濾過にも影響を及ぼします。
普段より水が傷みやすくなっているので、
2~3日に1度は3分の1程度の水替えを行い、
0.5%の塩分濃度にした水を追加しましょう。
塩浴終了後は通常の飼育水に戻しますが、
いきなり元の飼育水に戻してはいけません。
塩浴を開始するときと同じように
徐々に塩分濃度を下げていき、
熱帯魚に負担がないよう、
慣らしていってください。
塩浴中は、温度管理も重要です。
寄生虫や病原菌を殺菌するためにも、
水温は28℃~30℃と、
普段よりも高めに設定しましょう。
②水質・温度管理はしっかり!
熱帯魚が病気になる原因のほとんどが、
水質の悪化と水温の変化による
熱帯魚の体力低下です。
体の小さな熱帯魚は、
病気の進行も早く、
早期発見が完治の要でもあります。
水質や温度管理をしっかりとし、
おかしいと思ったら、
すぐに治療を開始できるよう、
普段からこまめに観察してくださいね。
③水槽に新たな熱帯魚を入れるときは気をつけて!
販売されている熱帯魚のなかには、
病気を持っている場合があります。
そのまま今ある水槽に熱帯魚を入れて、
病気が蔓延してしまうことがないよう、
塩浴を行い、病原菌を駆除します。
まずは飼育水槽とは別の水槽に入れ、
塩浴を1週間ほどさせてから、
入れるようにしましょう。
まとめ
今回は、熱帯魚の病気を予防する3つの方法と、
塩浴について紹介いたしました。
熱帯魚が病気になってしまった場合、
初期は塩浴で治ることもありますが、
症状が進行していると場合は、
治療薬での薬浴が必要になります。
体力が落ちていると、塩浴や薬浴によって
命を落としてしまうこともあるため、
普段から病気にならない
環境づくりが大切です。
熱帯魚の飼育がはじめての人には、
3つの簡単なステップでできる飼育方法を、
こちらの記事で紹介しています。
⇒初心者でも簡単!熱帯魚の飼育方法を3つのSTEPで紹介!
ぜひ今回の記事を参考に、
熱帯魚の健康管理に
役立ててくださいね。