メダカの餌の量はどのくらい?頻度・回数・時間で健康を保つ秘訣とは

生き物を育てるうえで
欠かせないことのひとつに
「餌やり」があります。

お魚飼育に初めて挑戦する方は、

「何をどれくらい与えたらいいの?」
「与えるタイミングはいつ?」

などなど、
わからないことがたくさんあるでしょう。

特にメダカは
お魚の中でも体が小さいので、
どれくらい餌を食べてくれるのか
想像がつきにくいですよね。

そこで今回の記事では、
メダカに餌を与える際の
適切な量や回数、時間帯などを
詳しく解説したいと思います。

正しい餌やりの仕方をマスターして、
元気で丈夫なメダカを育てましょう!

メダカの餌!量・回数・時間で健康状態が変わるって本当?

どんな生き物でも、
”食”は健康状態に直結するもの。

自然下のメダカの寿命は
1~2年程度と言われていますが、
人間の飼育下では
3~4年生きる個体も多くいます。

これには外敵の有無だけでなく
食べられる餌の種類や量も
大きく関係しているのだそうです。

確かに、アクア用品を扱うお店に行くと
メダカの健康を考えて開発された餌が
たくさん並んでいますよね。

ただし、いくら良い餌を選んでも
飼育者の給餌方法が不適切であれば
病気や短命を招くことになりかねません。

では、元気で丈夫なメダカを育てるには
どのように餌を与えれば良いのでしょうか。

まずは量や回数、与える時間帯など
基本的なことから学んでいきましょう。

⒈1回の餌の量はどれくらい?

メダカの1回あたりの給餌量は、
”10匹に対して指でひとつまみ程度”
目安だとされています。

飼育初心者さんは、
「そんなに少なくて大丈夫⁉」と
心配になってしまうでしょう。

実は、メダカなどの魚には
私たち人間のような胃がありません。

そのため、
”一度に大量の餌を食べて体内に貯めておく”
ということができないのです。

可愛いメダカを眺めていると
ついたくさん餌をあげたくなるものですが、

餌の与えすぎは
メダカが消化不良を起こしたり
食べ残しで飼育水が汚れる原因になるので
注意してくださいね。

⒉1日の餌の回数!何回あげるのがいいの?

一度にたくさん食べられないぶん、
1日の給餌回数を分けてあげましょう。

基本的には朝と夕方の1日2回
メダカの行動が活発になる春~秋にかけては
様子を見て3回にしても良いかもしれません。

また、成長期の稚魚は
よりこまめに給餌を行うことで
生存率が高まります。

⇒メダカの稚魚の餌はどうする?回数・量を詳しくご紹介!
稚魚の給餌方法については
こちらの記事をご参照ください。

⒊餌の時間は決まっている方がいい?

餌を与える時間帯については、
明確な決まりはないようです。

適切な量・回数であれば
飼育者さんのライフスタイルに合わせて
給餌を行って構わないでしょう。

ただし、仕事などの都合上
夜に餌を与えるという場合は、
給餌後2時間くらいは
水槽の周囲を明るくしておいてください。

暗くなるとメダカの活性が低下するため、
給餌直後に照明を消すと
消化不良を起こす恐れがあります。

⒋メダカの餌の種類はどんなものがおすすめ?

メダカは基本的に雑食性で、
自然下であれば水中の微生物のほか
小さな昆虫や藻などを餌にしています。

人間の飼育下のメダカも
ミジンコなどの生餌を与えると
喜んで食べますが、

飼育初心者さんは
メダカ用に作られた乾燥餌が
いちばん扱いやすいでしょう。

アクア用品を扱うお店に行くと
様々な種類の餌が販売されていますので、
飼育環境や予算などに合わせて
選んでみてくださいね。

⇒メダカの餌!おすすめランキングTOP10をご紹介!
餌選びの際には、
こちらの記事がお役に立てると思います!

⒌ビオトープの場合の餌やりはどうする?

お庭などのビオトープで
飼育している場合は、

メダカたちは水中のプランクトンや
ボウフラなどの昆虫を食べるため、
基本的に餌をあげる必要はありません。

ただ、飼育数が多いと、
自然の餌だけでは足りない場合も。

給餌が必要かどうかは、
メダカの状態を見て決めましょう。

また、立ち上げて間もないビオトープは
水中に微生物が繁殖していないので、
1週間~1ヶ月ほど様子を見ながら
給餌を行ってください。

メダカの餌!食べ残しがある場合はどうするべき?

餌の食べ残しを放っておくと、
やがて腐敗して飼育水を汚します。

水中に残ってしまった餌は、
ピペットなどを使って
こまめに取り除くようにしましょう。

水槽の底部にまで届く長めのタイプを
用意しておくと良いですね。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

食べ残しが多い場合には、
餌の与え方も見直さなくてはなりません。

メダカは一度にたくさんの量を
食べることができないため、
1回の給餌で大量に与えてしまうと
食べきれずに残ってしまいます。

また、グリーンウォーターで
飼育している場合には、

水中のプランクトンなどを食べて
既に満腹であることも考えられるので
給餌回数を減らしてみても
良いかもしれません。

さらに、
何らかの病気にかかっていたり
飼育環境にストレスを抱えている時にも
メダカは餌を食べなくなることがあります。

⇒メダカが餌を食べない!原因&対処方法を徹底解説!
餌をあげても食べないという場合は、
こちらの記事を参考に
原因を探ってみてください。

メダカの餌!時期によって気をつけるべきこととは?

メダカの活性は
水温が高くなると上がり、
反対に水温が低くなると下がります。

餌の食べ方も違ってくるため、
飼育者さんは季節に応じて
餌の量や回数を調整する必要があります。

では、具体的には
どのようなことに気を付けて
給餌を行えばよいのでしょうか。

夏と冬で分けて見ていきましょう。

⒈夏の餌やりで気をつけること

水温が高い時期には、
メダカも私たち人間と同じように
夏バテをすることがあります。

メダカの様子を観察してみて
食欲があるようであれば
普段どおり給餌して構いませんが、

暑さで元気がなく
餌もあまり食べないという場合には、
食べ残しが出ないように
給餌量や回数を控えめにしましょう。

水温が高すぎる状態であれば、
冷却ファンなどを利用して
適切な温度に調整してあげてください。

また、夏はメダカの繁殖期でもあります。

産卵行動にはエネルギーが必要になるので、
栄養価の高い餌をたっぷり与えて
体力をつけてあげましょう。

⇒メダカを繁殖させるための3つのコツ!失敗しない方法とは?
繁殖期の給餌については
こちらの記事でも解説しています。

⒉冬の餌やりで気をつけること

反対に水温が低くなると
メダカは冬眠状態になるので、
無理に給餌をしなくても大丈夫です。

餌を与えても
積極的に食べようとはしませんし、

仮に食べたとしても
冬眠中は消化機能が低下しているため
消化不良を起こす恐れがあります。

メダカの餌はどうやって保存するのがいいの?

開封してから時間が経っている餌は、
酸化によって栄養価が低下していたり
湿気でカビが生えていることも。

餌自体が劣化していては、
いくら良い餌を選んでも
与える量や回数に気を遣っても
意味がありませんよね。

品質保持期限が過ぎた餌はもちろん
保存状態が良くない餌も
劣化している可能性があるので、

餌の管理の仕方についても
しっかりと知識を持っておきましょう。

餌の劣化を防ぐ!
おすすめの保存方法
  • 蓋付きのガラス容器に移し替える
    ⇒中身が見えるので異変に気付きやすい
  • 容器の中に乾燥剤を入れる
    ⇒湿気によるカビを防ぐ
  • 日の当たらない場所で保管する
    ⇒日光による高温を防ぐ

餌の保存の基本は、
高温多湿を避けること。

特に夏場など気温が高い時期は
劣化が進みやすいため、
なるべく日光の当たらない
風通しの良いところで保管しましょう。

利便性を考えて水槽の近くに
餌の容器を置いている方も多いですが、
水まわりはどうしても多湿になるので
避けたほうが無難です。

また、餌を購入する際には
状態の良いうちに食べきれるよう
飼育数に合わせたサイズのもの
選ぶようにしてください。

「こまめに買いに行くのが面倒」
「大容量のほうがお得だし・・・」と、
大袋の餌を長期的に使用しているのも
劣化を招く原因のひとつです。

メダカの餌!旅行中や留守であげれない場合の対策はある?

メダカは成魚であれば、
2~3日餌を与えなくても平気です。

お腹が空いた時には
水槽内の苔を食べたり、

屋外飼育であれば
水中のプランクトンや小さな昆虫を
食べて過ごしています。

したがって、
数日間の留守であれば
さほど気にする必要はないでしょう。

不在期間が長くなるという場合には、
観賞魚用の「オートフィーダー」
利用してみると良いかもしれません。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

オートフィーダーを水槽の壁に設置して
日付と時間を設定しておけば、
指定のタイミングで給餌を行ってくれます。

写真は『エーハイム』のものですが、
こちらは1日4回×2日分の
給餌設定が可能だそうですよ。

他にも各メーカーから
様々なタイプが販売されていますので、
操作性や価格などを
比較してみると良いでしょう。

ただし、やはり機械ということで
故障などの思わぬトラブルが
発生する可能性もあります。

また、人間が給餌する時のように
まんべんなく餌をばらまくわけではないので、
餌にありつけずに弱ってしまう個体も
出てくるかもしれません。

とても便利な機械ではありますが、
あくまでも自己責任で
使用するようにしてくださいね。

まとめ


今回の記事では、
メダカの餌の与え方について
詳しく解説してまいりました。

メダカへの給餌は、
「少量を数回に分ける」のが基本。

メダカは人間に慣れてくると
餌をねだるように近付いてきたりしますが、
そんな姿が可愛いからといって
たくさん餌を与えるのはやめましょう。

メダカが病気や短命になるのは、
餌不足よりも餌の与えすぎによる水質悪化
原因であることが多いと言われています。

最近では水をキレイに保つ効果がある餌も
見かけるようになりましたが、
やはり大切なのは給餌の量や回数で
食べ残しが出ないようにすることです。

飼育をはじめて間もない頃は
加減が難しいかもしれませんが、

メダカが食べる様子をよく観察して
どれくらいの量がベストなのかを
把握していくようにしましょう。


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