グッピーの飼育!繁殖を成功させる方法を徹底解説!

丈夫で飼いやすいだけでなく
繁殖が容易な熱帯魚としても
知られるグッピー。

彼らは繁殖力がとても強いうえに
”卵胎生”といって卵ではなく稚魚を産むので
初心者さんでも繁殖に成功しやすいんです。

しかし、初めての時は
「稚魚を産ませるにはまず何をしたらいい?」
「出産の時に必要なものはある?」などなど
わからないことも多いですよね。

そこで今回の記事では、
グッピーの繁殖に向けて覚えておきたい知識や
うまく繁殖させるコツなどをご紹介します。

初めて挑戦する方はもちろん、
「なかなか繁殖しない・・・」という方も
ぜひ参考にしてみてください!

グッピーの繁殖の期間は?


出典:http://aquana.jp

多くのお魚には
いわゆる”繁殖期”というものがあり、
ある特定の時期になると
盛んに繁殖行動が行われますが、

飼育環境下のグッピーにはそれがなく
適齢期のオスとメスがいれば
年間を通して繁殖が可能です。

繁殖が可能になるのは、
早い個体で生後3ヶ月頃から。

熱帯魚の中には
オスメスの相性が良くないと
交尾にいたらなかったり
喧嘩してしまうケースもありますが、

グッピーの場合は
相手を選り好みすることはごく稀で
多くの場合はすぐにペアが成立して
交尾が始まります。

このように、
特定の繁殖期をもたなかったり
オスメスのペアが成立しやすいことも、

グッピーが他の熱帯魚と比べて
繁殖が容易である理由だと言えるでしょう。

グッピーは繁殖でどのくらい増えるの?


出典:http://aquaforest.tokyo

グッピーの出産周期は23~28日。

メスの体内には
オスの精子を保存する器官があり、
1回の受精で2~3回ほど出産します。

また、グッピーの出産は
産まれる稚魚の数が多いのも特徴です。

1回の出産で産まれる稚魚の数は
30~50匹前後。

初産の時はこれより少ないですが、
出産回数を重ねるにつれて
稚魚の数も多くなり、

大型で体格の良いメスだと
100匹近く産むこともあります。

つまりグッピーは、
オスとメスのペアが1組いるだけで
1ヶ月で30匹、2ヶ月で60匹・・・と
どんどん増える可能性があるのです。

このように爆発的な増え方をすることから、
グッピーは”ミリオンフィッシュ”とも
呼ばれています。

⇒グッピーは卵胎生!卵ではなく稚魚を産むって本当?

なお、グッピーの繁殖・出産については
こちらの記事でも詳しく解説していますので
ぜひ併せてご覧ください。

グッピーの飼育!繁殖を成功させるための3つのポイント


出典:https://www.iwoya.com/

オスとメスさえいれば
黙っていても増えるというくらい
繁殖力旺盛なグッピーですが、

より確実に繁殖させたい場合
次のことを試してみましょう。

  1. 繁殖に適したオスとメスを選ぶ
  2. 稚魚を産むタイミングを見極める
  3. メスを隔離して稚魚を産ませる

では、それぞれのポイントについて
詳しく解説していきますね。

1.繁殖に適したオスとメスを選ぶ

繁殖に使う親魚には、
オスメスとも健康状態が良好な
元気のいい個体を選びましょう。

繁殖に向いているのは
以下のような個体です。

オス ・尾びれがきれいに開いている
・常にメスを追い回している
メス ・大柄でお腹がふっくらしている
・オスに追われても嫌がらない

グッピーの自慢の尾ビレは、
”健康のバロメーター”でもあります。

オスはヒレを開いて活発に泳ぎ回り、
しきりにメスの後を追ったり
つついたりしているようであれば、
健康面は申し分なしと言えるでしょう。

一方、メスは大柄で
お腹のあたりがふっくらしているのが
親魚として理想的な体型です。

ただ、どんなに体格の良いメスでも
オスにしつこく追い回され続けると
弱ってしまうことがあります。

そうなると交尾どころではありませんので、
水槽内はオスよりもメスの数を多くして
メスにかかる負担を減らしてあげましょう。

一般的に”オス1:メス3”くらいの割合が
望ましいとされています。

⇒グッピーのオスメスの違い!雌には妊娠マークが出るの?

状態の良いグッピーの選び方については
こちらの記事でも解説していますので、
ぜひ併せてご覧ください。

2.稚魚を産むタイミングを見極める

出産を控えたメスには、
次第に以下のような変化が
見られるようになります。

外見 ・お腹がはち切れんばかりに膨らむ
・お腹の後ろ~お尻が尖ってくる
・お腹が黒ずむ(アルビノ種以外)
行動 ・水槽のガラスに沿って上下に泳ぐ
・底床や水面付近で動かなくなる
・突然激しく泳ぎ回る
・他魚を嫌がる  など

上記のような見た目の変化や
普段とは違う行動が見られたら、
もうすぐ稚魚が産まれるサイン。

特にお腹の後ろ~お尻が尖ってきて
全体的に角ばったように見えるなら、
出産は間もなくです。

これらを見逃さないことも、
確実に繁殖を成功させるポイントの
一つになります。

その理由は次項で詳しくご説明しますね。

3.メスを隔離して稚魚を産ませる

グッピーは最初から
稚魚の状態で産まれてくるので、

金魚やメダカなどのように
「親魚が自分で産んだ卵を食べてしまう」
という心配はないのですが、

体の小さな稚魚期は
やはり成魚や他の混泳魚に捕食されたり
つつかれて命を落とすことがあるので、

ある程度の大きさに成長するまでは
他魚から隔離して育てたほうが安全です。

そこで、出産間近のメスは
本水槽とは別のケースに移して、
その中で出産させる
ようにします。

あまり早い段階で隔離すると
本水槽との環境の違いが
ストレスになる場合があるため、

移動させるタイミングは
先ほどご説明した”出産のサイン”を
目安に判断してください。

稚魚が産まれたらメスを本水槽に戻して
ケースの中を稚魚だけの状態にしますが、

出産にかかる時間は
数十分~数時間と個体差が大きい
ので、
早々に産み終わりと判断せず
気長に見守ってあげましょう。

⇒グッピーは出産で何匹産むの?数や出産後のケアについてまとめてみた

出産後のメスのケア方法については
こちらの記事で解説していますので、
ぜひ参考にしてみてください。

グッピーの繁殖に欠かせない「産卵箱」って?


出典:http://aquana.jp

メスに稚魚を産ませたり
稚魚を育てるためのケースは、
市販の繁殖用ケース(産卵箱)
使うのが断然おすすめです。

産卵箱のおすすめポイント

  • 本水槽と飼育水を共有するので
    水温・水質の管理がラク!
  • 本水槽の内部に設置するので
    水槽周りに場所をとらない!

産卵箱は各メーカーから
様々なタイプが販売されていますが、

中でも多くのアクアリストから
「使いやすい!」という声が
寄せられているのがこちら。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

⇒【チャーム】販売ページはこちら

『日本動物薬品(ニチドウ)』が販売する
「ベビーボックス プラス」です。

上の商品画像をよく見てみると、
底の方がV字になっていますよね。

産み落とされた稚魚たちは
このV字の部分の隙間を通り抜けて
下部の安全ルームに入っていくので、
親に捕食される心配がなくなります。

しかも、この安全ルームの水は
一定の水位を保てる仕組みになっており、

本水槽の水換えをしたり
ケースを移動したりしても
稚魚が干上がることがありません

より詳しい仕様については
こちらの動画で紹介されていますので、
気になる方はぜひチェックしてみてください。

なお、このタイプのケースは
出産の時だけでなく、

ケガや病気をした個体を
隔離する際にも役立ちますので
一つ持っておくと良いですよ!

まとめ


出典:http://aquaforest.tokyo

今回の記事では、
グッピーの繁殖に関する知識や
うまく繁殖させるコツなどを
ご紹介してまいりました。

グッピーの繁殖は他の熱帯魚のように
「卵を孵化させる」という過程がないので
初心者さんでも成功しやすいでしょう。

稚魚もある程度の大きさで産まれてくるので
食べられる餌がなくて餓死してしまう心配も
ほとんどありません。

しかし、稚魚が死ににくいということは
予想以上に増えすぎる恐れがあるということ。

繁殖は自分の水槽環境に合わせて
計画的に行うようにしましょう。

また、グッピーは”子育て”をしませんので、
稚魚のお世話は皆さんの役目です。

⇒グッピーの赤ちゃんの育て方!隔離しないと食べられるって本当?

ぜひこちらの記事で
稚魚の育て方についても
学んでおいてくださいね!


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