アクアリウムにCO2を!初心者でも添加できる量や方法を紹介

水草の光合成に必要不可欠な二酸化炭素を
水槽内に補給してくれるCO2添加装置は、
水草を美しく育てるための必需品。

しかし、初めて導入する際には
「まず何を揃えたら良いの?」
「器具の扱いが難しそう・・・」など
様々な疑問が浮かぶと思います。

確かに添加方法によっては
必要な器具がたくさんあったり
人によっては扱いが難しいと
感じるかもしれませんが、

重要なポイントをしっかりおさえておけば
初心者さんでも問題なく
CO2添加を行うことができるでしょう。

そこで今回の記事では、
初めてCO2添加に挑戦する方のために
器具の設置方法や適切な添加量など
CO2添加の基礎知識を解説したいと思います。

初心者の皆さんは不安をしっかり解消して
CO2添加を始めていきましょう!

アクアリウムのCO2の使い方!5つのポイントから解説

それでは、まず最初に
CO2添加装置の基本的な使い方について、

  • 水槽への取り付け方
  • 適切な添加量
  • 添加時間
  • エアレーションの必要性
  • 拡散器を設置する位置

この5つのポイントから学んでいきましょう。

これらをしっかり頭に入れたうえで
CO2添加を始めれば、
大きなトラブルはそう起こらないはずです。

なお、CO2の添加方法には
いくつかあるのですが、
今回はもっとも一般的な「ボンベ式」
中心にお話をしていきたいと思います。

①付け方

まず、CO2添加装置の
水槽への取り付け方ですが、

ボンベを用いてCO2を添加するためには
以下の器具が必要です。

器具名用途
CO2ボンベCO2の入ったボンベ
レギュレーターボンベ内の圧力を変換する
ボンベスタンドボンベを固定する
電磁弁
+タイマー
CO2添加のON/OFFを
自動で切り替える
スピコンCO2添加量を調整する
逆流防止弁水の逆流を防ぐ
CO2拡散器
(ディフューザー)
CO2を泡にして
水中に拡散する
耐圧チューブ/
エアチューブ
各器具をつなぐ
キスゴムチューブを固定する

これらの器具を一つ一つ揃えるのは
大変だと思いますので、

初めての方は
セットになったものを購入する
良いでしょう。

⇒アクアリウムのCO2はセットがおすすめ!簡単な設置方法&種類
こちらの記事でおすすめのセットを
いくつかご紹介していますので、
よろしければ参考にしてみてくださいね。

各器具の取り付け方は
以下の図を見ていただくと
わかりやすいと思います。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

ここで注意したいのが、
耐圧チューブとエアチューブを
接続する位置。

ボンベ側には耐圧チューブ、
拡散器側にはエアチューブ
それぞれ使用します。

ボンベ内のガスは高圧なので、
誤ってエアチューブを接続すると
チューブが破裂する恐れがあるので
気を付けてください。

また、各チューブの長さは
できるだけ短くするようにしましょう。

余長が多すぎると
CO2がうまく出なかったり
チューブが抜けてしまうことがあります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、
添加装置はなるべく水槽の近くに

設置すると良いですね。

小型ボンベを使用する装置なら
わずかなスペースがあれば十分です。

②添加量

CO2の必要量は、
育てている水草の量や種類、
水槽サイズ、光量などによって
変わってきます。

水槽のサイズごとの一般的な目安は
以下のとおりです。

  • 30cm水槽:0.5~1滴/1秒
  • 45cm水槽:1滴/1秒
  • 60cm水槽:1~2滴/1秒
  • 90cm水槽:2~3滴/1秒

この目安をもとにしながら、
ご自身の水槽環境に合わせて
調整してみてください。

ただし早く水草を育てたいからといって
大量のCO2を添加するのはやめましょう。

添加量があまりに多すぎると、
水質に悪影響を及ぼし
生体にダメージを与えてしまいます。

特にエビ類は水質変化に敏感なので、
水草と一緒に飼育している場合は
注意しましょう。

弱ってしまったり
命を落とす個体が多いようであれば
過剰添加を疑ってください。

③添加時間

CO2添加を行うのは
水草の光合成が行われる時、
つまり照明が点灯している時間だけです。

光合成は光あってのものですから、
消灯後にいくらCO2を添加しても
意味がありません。

したがって、
夜は照明をOFFにするのと同時に
CO2添加装置の稼働も停止しましょう。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

上の写真のような電磁弁と
タイマーを取り付けて、

照明のON/OFFに合わせて
自動でCO2添加ができるようにしておく
日々の管理がとても楽になりますよ。

④エアレーション

水草は夜(照明消灯後)になると
光合成で蓄えた養分と
水中の酸素を使って成長します。

つまり、夜間に必要なのは
二酸化炭素ではなく酸素です。

水草の成長のために酸素が消費されると
水中の溶存酸素量が少なくなり
生体が酸欠状態に陥る恐れもあるので、

夜間はCO2添加を停止すると同時に
エアレーションによる酸素供給
行うようにしましょう。

こちらもタイマーで管理しておくと
稼働し忘れることがなく安心です。

⑤拡散機

拡散器(ディフューザー)とは、
二酸化炭素を細かい泡にして
水槽内に拡散させるための器具です。

様々なタイプが販売されていますが、
こちらは見た目の好みで
選んでも良いでしょう。

たとえば以下のようなガラス製のタイプは
レイアウトの邪魔にならなくて良いですね。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

拡散器はなるべく水槽の深い位置に
取り付けるようにしましょう。

そうすることで
二酸化炭素が水中を循環する時間が長くなり
溶解効率が高まります。

CO2添加を行うにあたって
気になることのひとつに
ランニングコストが挙げられると思いますが、

いかに効率良く二酸化炭素を
水中に溶け込ませられるかを考えることで
コストも変わってくるはずです。

ご自身の水槽のレイアウトに合わせて
最適な位置を見つけてみてくださいね。

アクアリウムでCO2を利用するメリットは?

アクアリウムにおけるCO2添加には
次のようなメリットがあります。

  • 水草が状態良く育つ
  • 水質を弱酸性に保つ

二酸化炭素は水道水にも含まれており、
さらに生体やバクテリアの呼吸によっても
水中に放出されるので、

CO2添加装置を導入しなくても
水槽内には常に溶け込んでいます。

しかし、水草の量や種類によっては
水槽内の二酸化炭素だけでは
うまく育たなかったり
理想的な姿に生長してくれないことも。

実際、CO2添加を行っている水槽と
行っていない水槽の水草は
美しさや生長具合にかなりの差があります。

また、現在アクアショップで
入手可能な水草の多くは
「弱酸性」の水質を好みます。

一方、日本の水道水は「中性」なので
水草を飼育する際には
弱酸性の水質を維持するように
調整しなくてはなりません。

底床にソイルを敷くことでも
水質は弱酸性に傾くのですが、

CO2を添加することで
多くの水草が好む弱酸性の水質の
維持や調整がさらにしやすくなります。

つまり、
緑鮮やかな水草が生き生きと茂った
より美しいアクアリウムを求めるなら
CO2添加は必須だと言えるでしょう。

特にグロッソスティグマや
リシア、ヘアーグラスなどを用いた
美しい草原のようなレイアウトは、
CO2添加なしでは実現できません。

アクアリウムのCO2にはボンベは必要?

今回は「ボンベ式」という
ボンベを用いてCO2添加を行う方法を
ご紹介してきましたが、

ボンベ式の添加装置を導入するには
それなりの初期費用がかかります。

必要最低限の器具だけ揃えたとしても
安くて7,000円前後、

ON/OFFの自動化のために
電磁弁やタイマーも購入するとなると
15,000円~20,000円程度は
予算しておいたほうが良いでしょう。

また、先ほど解説した器具類の接続も
人によっては難しいと感じるかもしれません。

「もっと手軽&低コストで
CO2添加を始めてみたい!」という方は
ボンベを必要としない添加方法
併せて検討してみると良いでしょう。

ボンベ式以外の添加方法の特徴についても
簡単にまとめてみましたので、
よろしければ参考にしてみてください。

添加方法特徴
溶解式水槽内に設置した
筒形の容器にCO2を満たし、
それを自然に溶け込ませる。
ボンベ式よりも安価で
設置も簡単だが、
見た目はあまり良くない。
発酵式醗酵によって発生するCO2を
水槽に添加する方法。
装置を自作できるため
低コストで導入できるが、
維持に手間がかかる。
タブレット式市販のCO2タブレットを
水中に投入するだけ。
もっとも手軽だが、
添加量の調整が難しい。

このように、
いずれの添加方法にも
メリットとデメリットが存在します。

また、ボンベ式以外の方法は
添加のON/OFFを自動化することは
できません。

CO2添加を始める際には、
添加方法ごとの特徴を理解したうえで
飼育スタイルや予算に合わせて
自分に適したものを選んでいきましょう。

アクアリウムのCO2はセットが簡単?


どの方法でCO2添加を行う場合でも、
初めての方は必要な器具が揃った
セット商品を購入すると良いでしょう。

様々なセットが販売されていますが、
筆者が個人的におすすめしたいのはこちら。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

皆さんにもお馴染みの
通販ショップ『charm(チャーム)』が販売する
ボンベ式のCO2添加セットです。

レギュレーターはスピコン内臓タイプで
初心者さんでも添加量の調整が簡単。

拡散器や逆流防止弁、
各チューブ、キスゴムなどのほか、

さらにシステムの自動化に欠かせない
電磁弁+タイマーもついて
お値段は15,600円(2018年11月現在)と
コスパも超優秀です。

各器具の接続方法を
動画で詳しく解説してくれているのも
嬉しいですよね。

これなら機械類の扱いが苦手な方も
安心でしょう。

⇒『charm(チャーム)』販売ページはこちら

なお、チャームでは
ボンベ式以外の添加方法に必要な器具の
セット商品も販売されていますので、
様々なタイプを比較してみると良いですよ。

⇒アクアリウムの通販はチャームがおすすめ?評判や値段をまとめてみた
また、こちらの記事では
チャームの評判や価格設定について
解説していますので、

チャームを初めて利用するという方は
ぜひ参考にしてみてください。

まとめ


今回の記事では、
CO2添加に初めて挑戦する方のために
添加装置の使い方などの基礎知識を
解説してまいりました。

知識が十分に身についたら、
あとは皆さんのペースで慣れていくだけ。

添加量の調整など
最初のうちは難しいと感じる点も
あるかもしれませんが、

その都度じっくり学びながら
経験を積み重ねていけば
次第にうまく扱えるようになるはずですよ。

CO2添加で美しい水草を育てて、
ぜひ理想のアクアリウムを
完成させてくださいね!

アクアリウムのCO2のボンベ!おすすめランキング商品4選
なお、こちらの記事では
co2添加装置に欠かせないボンベの
おすすめ商品をご紹介しています。


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