本格的な水草水槽を立ち上げるうえで
欠かせないのがCO2添加。
初めてCO2添加に挑戦する皆さんの中には、
どんな器具を揃えたら良いのか
迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、
CO2添加器具のセット購入です。
実はセットでの購入は
必要なものが一度に揃うだけでなく
初心者さんに嬉しいポイントが
他にもたくさんあるんですよ。
そこで今回の記事では、
水草水槽に必要なCO2添加器具を
セット購入するメリットのほか
添加方法ごとの特徴や
効果的な設置方法などについて
解説してまいりたいと思います。
これからCO2添加器具を
揃えようという方は必見です!
アクアリウムのCO2はセットが便利?5つのメリットをまとめてみた
まず最初に、
CO2添加の初心者さんが
必要な器具をセット購入する
メリットをまとめてみました。
おすすめのセット商品についても
いくつかご紹介していますので、
購入時の参考にしてみてくださいね。
①安い値段で手に入る
CO2の添加方法はいくつかありますが、
現在では「ボンベ式」と呼ばれる方法が
もっとも一般的です。
ボンベ式でCO2添加を行うには、
次のような器具が必要になります。
器具名 | 用途 | 価格 |
CO2ボンベ | CO2の 入ったボンベ |
350円~500円前後 (1本あたり) |
レギュレーター | ボンベ内の 圧力を変換する |
6,000円~ 10,000円前後 |
ボンベスタンド | ボンベを固定する | 300円~ 2,000円前後 |
電磁弁 +タイマー |
CO2添加の ON/OFFを 自動で切り替える |
6,000円~ 8,000円前後 |
スピコン | CO2添加量を 調整する |
2,000円前後 |
逆流防止弁 | 水の逆流を 防ぐ |
120円~ 500円前後 |
ディフューザー | CO2を泡にして 水中に拡散する |
1,000円~ 1,500円前後 |
耐圧チューブ/ エアチューブ |
各器具をつなぐ | 長さ・外径により 異なる |
キスゴム | チューブを 固定する |
200円~ 400円前後 |
上の表からわかるように、
これらの器具を単独で
ひとつひとつ揃えていくと
それなりのお金がかかりますが、
一式セットになったものを購入すれば
初期費用をグッと抑えることが可能です。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
皆さんにもおなじみの
『charm(チャーム)』が販売する
オリジナルセットは、
税込15,600円(2018年11月現在)。
電磁弁とタイマーもセットになって
この値段でしかも送料無料とは
かなり安いですね!
②簡単に設置することができる
これからCO2添加に
挑戦しようという皆さんの中には、
どの器具をどう設置するべきか
まったくわからないという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
セット商品なら
設置手順を解説した説明書が
添付されているので、
それをもとにして
順番に器具を取り付けていけば
初心者さんでも簡単に設置できます。
なお、先ほどご紹介した
『charm(チャーム)』のセットは、
動画で詳しく設置手順を解説しています。
これなら機械がイマイチ苦手だという方も
安心して設置が行えますね!
③通販で簡単に手に入る
CO2添加に必要な器具のセットは
アクアショップに行けば購入できますが、
忙しくて店頭に足を運ぶ時間がない方や
自宅近くにお店がないという方は
通信販売を利用すると良いでしょう。
多くのアクアリストが愛用する
通販ショップ『charm(チャーム)』のほか
楽天市場やyahoo!ショッピングなどでも
販売されているので、
普段お使いのモールで探せば
ポイントやセールを利用して
お得に購入することも可能でしょう。
できるだけ初期費用を抑えたい方にも
通販はおすすめです。
しかもセット商品なら
一度の注文で必要な器具がすべて揃うので
届いたその日からCO2添加を始められます。
④自動で稼働してくれる
皆さんもご存知のとおり、
水草は光合成を行わない夜の間は
酸素を吸収して二酸化炭素を放出します。
つまり私たち人間と同じように
呼吸をしている状態ですから、
夜間にCO2を添加する必要はありません。
むしろ24時間CO2添加を行っていると
夜間に水中の溶存酸素量が低下し
一緒に飼育している生体が
酸欠になってしまう恐れがあります。
そこでCO2添加を行う際には
光のある時間帯(照明点灯時)に合わせて
添加量を調節する必要があるのですが、
これを毎日手動で行うのは
意外と面倒だったりするうえに
忙しくてうっかり忘れてしまった・・・
なんてことも。
しかし、添加方法をボンベ式にすれば
スピコンで添加量を調整でき、
電磁弁+タイマーを取り付ければ
添加を自動化することも可能です。
出典:https://shopping.yahoo.co.jp/
『クリスタルアクア』が販売する
セットのレギュレーターは、
スピコンと電磁弁が一体になっているので
セッティングが簡単に行えますよ。
電磁弁やタイマーが含まれるセットは
やや値段が高いですが、
それでも後から買い足すことを考えれば
かなりお得です。
⑤自作よりも時間がかからない
CO2の添加方式のひとつに
「発酵式」と呼ばれるものがあります。
発酵式とはその名前のとおり
醗酵によって発生するCO2を
水槽に添加する方法です。
ボンベ式のようにON/OFFを切り替えたり
添加量を調整することはできませんが、
難しい機器類の設置もなく
各家庭にあるような材料で
装置が簡単に自作できるため、
手軽かつ低コストで
CO2添加システムを導入することができます。
「お金がかからないのは嬉しいけど
装置を作る時間がない・・・!」という方は
以下のような発酵式のセットがおすすめ。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
こちらのセットなら
発酵式に必要な材料が一度に揃いますし、
別売の培地を購入すれば
発酵させるベースをその都度作る
手間も時間もかかりません。
ボトルもお洒落なので、
水槽周りのインテリアにこだわる方にも
嬉しいですね。
アクアリウムのCO2のセットにはどんな種類がある?
CO2の添加方法はいくつかありますが、
必要な器具がセット販売されているのは
次の4つの方法です。
- ボンベ式
- 発酵式
- 自然溶解式
- タブレット式
ボンベ式と発酵式については
すでにご説明しましたので、
ここでは「自然溶解式」と
「タブレット式」について
簡単に解説しておきましょう。
まず「溶解式」とは
水中に設置した筒形の容器にCO2を満たし、
それを自然に溶け込ませる方法です。
ボンベ式のように
難しい器具を設置する必要はありませんが
添加のON/OFFの自動化はできません。
また、レイアウトにこだわる方からは
「見た目がちょっと・・・」という意見も。
ただ価格はボンベ式に比べてかなり安いので
とりあえずCO2添加を始めてみたい方には
おすすめの方法と言えるでしょう。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
溶解式の代表的な種類としては
『テトラ』のCO2キットがありますが、
こちらは1,200円程度で購入が可能です。
また「タブレット式」も
その名のとおり市販のCO2タブレットを
水中に投入するだけの手軽な方法ですが、
当然のことながら自動化はできないため
添加量やタイミングの調整に
気を遣わなくてはならないほか、
他の方法に比べて
ランニングコストがやや高めです。
『セラ ジャパン』が販売する
タブレット式のセットは
3,500円程度で購入できますが、
まだCO2添加に慣れていないうちは
避けておいた方が無難かもしれません。
このように、
いずれの添加方法にも
メリットとデメリットがあります。
セットを購入する際には、
それぞれの特徴をよく理解したうえで
ご自分に合ったものを選んでくださいね。
アクアリウムのCO2の位置はどこが正解?
どの添加方法にも言えることですが、
CO2のガスは無くなったらその都度
新しいものに交換する必要があります。
そこで気になるのが
ランニングコストですが、
これはいかに効率良く
水中にCO2を溶け込ませられるかで
変わってくるところです。
そこで大切なのが
CO2添加器具を設置する位置。
CO2の泡が水中を循環する
時間を長くしたほうが
効率は上がりますので、
泡がフィルターの水流に乗るようにしたり
ディフューザーを水槽の下部に設置するなど
レイアウトに合わせて工夫してみましょう。
⇒アクアリウムにCO2を!初心者でも添加できる量や方法を紹介
こちらの記事では
CO2添加の基礎知識について
解説していますので、
ぜひ併せてご覧ください。
アクアリウムのCO2の維持費は?
また、CO2添加のランニングコストは
添加方法によっても違いがあります。
今回の記事でご紹介した
「ボンベ式」「溶解式」「発酵式」
「タブレット式」の4つの方法の
ランニングコストをまとめてみました。
お使いの水槽のサイズや
添加時間の長さによっても変わりますが、
よろしければ参考にしてみてください。
添加方法 | ランニングコスト/月 |
ボンベ式 | 74gのボンベを1本使用する場合 ⇒300~500円 |
溶解式 | 『テトラ CO2キット』使用の場合 (ボンベ1本で50回使用可) ⇒400円前後 |
発酵式 | 醗酵ベースを自作した場合 ⇒200~300円(材料費) |
タブレット式 | 『セラ CO2スタート』使用の場合 (45L水槽で3~4日に1錠使用) ⇒500円前後~ |
発酵式は醗酵ベースを自作すれば
200~300円前後で済みますが、
なくなるたびに作らなくてはならないため
どうしても手間がかかるのが難点。
長期的に継続してCO2添加を行うのなら、
やはりボンベ式が良いのかもしれません。
ちなみに、
ボンベは1本ずつ購入するよりも
まとめ買いのほうが少しお得ですよ。
まとめ
今回の記事では、
アクアリウムにCO2添加を行う際に
必要な器具のセットについて
解説してまいりました。
セット購入は
器具をひとつひとつ揃える手間もなく
お買い得な価格で入手できるので、
初めてCO2添加を行う方に最適です。
ただ、添加方法によって
メリット・デメリットや
かかる費用がそれぞれ異なるので、
セットを購入する際には
添加方法ごとの特徴を理解したうえで、
飼育スタイルや予算に合わせて
選ぶようにしましょう。
水槽周りのレイアウトも
ばっちりキメたいこだわり派さんは、
器具の見た目で選ぶのもアリです(笑)
特にボンベ式は
かっこいいデザインが多いですよ。
自分にぴったりのセットを見つけて
素敵な水草水槽が作れたら良いですね!
⇒アクアリウムのCO2のボンベ!おすすめランキング商品4選
なお、こちらの記事では
ボンベ式の添加装置には欠かせない
交換用ボンベのおすすめ商品について
ご紹介しています。