アクアリウムのエビ!初心者でもできる飼育の方法まとめ【完全版】

熱帯魚水槽のタンクメイトとして
昔から多くのアクアリストに
親しまれてきた「エビ」ですが、

近年ではボトルアクアリウムの流行によって
手軽なアクアペットとしての人気も
高まっているようですね。

熱帯魚ほどの華やかさはないものの、
水槽の中をちょこまかと歩き回る
エビたちの姿は愛嬌たっぷり。

さらに最近は品種改良によって
色形のバリエーションも増え、
鑑賞性の高い種類も登場しています。

そこで今回の記事では、
これからエビ飼育をお考えの皆さんのために
飼育方法の基本や注意点などを
まとめてみました。

必要な知識をしっかりつけて、
エビ飼育を楽しんでいきましょう!


アクアリウムのエビの飼い方!知っておくべき9つの知識

それではさっそく、
エビの基本的な飼育方法について
詳しく解説していきたいと思います。

メダカや金魚、熱帯魚など
お魚の飼育経験がある方にとっては
既にご存知のことも多いかもしれませんが、

エビ類はお魚に比べて
やや繊細なところもあるので、
今一度おさらいしてみてくださいね。

①淡水エビと海水エビの違いは?


出典:https://www.shopping-charm.jp/

アクアリウムで飼育されるエビは、
自然下で生息している水域によって
「淡水性」と「海水性」に分かれます。

代表的な種類としては、

  • 淡水エビ
    ・ヤマトヌマエビ
    ・ミナミヌマエビ
    ・ビーシュリンプ
    ・チェリーシュリンプ など
  • 海水エビ
    ・スカンクシュリンプ
    ・ホワイトソックスシュリンプ
    ・キャメルシュリンプ など

・・・といったところでしょうか。

⇒アクアリウムのエビの種類!おすすめの種類を10種にまとめてみた
より詳しく知りたい方は、
こちらの記事をご参照ください。

淡水性のエビは、
いわゆる”タンクメイト”として
熱帯魚水槽に導入されているのを
よく見かけますが、

ビーシュリンプなど一部の種類には
品種改良によって個性的な模様を持つものも
続々と登場しており、

観賞性が高まったことから
エビ単独のアクアリウムを楽しむ方も
増えているようです。

一方、海水性のエビは
色形がとても華やかで、
熱帯魚にも負けないほどの
存在感を持つものも多くいます。

しかし海水エビの飼育は
淡水エビに比べて難易度が高く
海水飼育用の設備も必要になるため、

エビを初めて飼育する方は
飼育が比較的容易な淡水エビから
挑戦してみると良いでしょう。

②エビ飼育に最適な水温は?


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種類によっても若干異なりますが、
一般的にエビ飼育に適した水温は
20~25℃前後と言われています。

中にはヤマトヌマエビのように
1~30℃までの水温に耐えられるなど
生存可能な水温域が幅広い種類もいますが、

急激な温度変化は苦手ですので
季節に応じてクーラーやヒーターを使い
水温を調整してあげましょう。

特にボトルアクアリウムや
小型水槽などのような水量の少ない環境は
水温変化が起こりやすいため注意が必要です。

水温計を設置しておくと安心ですね。

③エビの飼育水、カルキ抜きは必要?

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金魚などを飼育した経験がある方は
ご存知かと思いますが、

水道水には水棲生物にとって
命を落としかねないほど有害な
”カルキ(塩素)”が含まれているため、

飼育水として使用する際には
必ずカルキ抜きをする必要があります。

エビ類はお魚たちよりも
さらにカルキに弱いので、
この作業は忘れずに行いましょう。

カルキは水を汲み置きしておくことでも
除去できると言われていますが、

水道水に含まれているカルキの量は
地域や季節によっても異なるため、

どのくらい時間を置けば
カルキが抜けるのかを
判断するのは非常に困難です。

微量に残ったカルキで
水槽内のエビが全滅したという例も
あるようですので、

市販のカルキ抜き剤を使用して
しっかり除去してあげてください。


④エビの水換えの方法&タイミングは?


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飼育水をきれいな状態に保つためには
定期的な水換えが欠かせません。

しかし、エビ類は
魚類に比べて水質の変化に弱いため、
頻繁に水換えを行うと
ストレスから体調を崩すことも・・・。

そのため、エビ水槽の水換えは
お魚以上に慎重に行わなくてはなりません。

水換えの適切な頻度は
飼育している個体数や水槽の大きさ、
設置しているフィルターの種類などによって
異なりますが、

だいたい1~2週間に1度程度、
全体の1/3程度の量の換水
一般的な目安とされています。

また、水温の急激な変化も
エビの体に負担をかけてしまうため、

新しく追加する水の温度は
できるだけ飼育水と同じになるように
調整しておきましょう。

⑤エビの隠れ家は何がいい?


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エビは警戒心が強い生き物ので、
他の魚と混泳させるのであれば
隠れ家を用意してあげると良いでしょう。

繁殖を考えている場合には、
稚エビが他の魚に捕食されるのを
防ぐ役割も担ってくれます。

隠れ家の素材は、
基本的にどんなものでも構いません。

アクアショップなどでよく見かける
陶器の土管や蛸壺などはもちろん、
ろ材としてお馴染みの
ライフマルチなども活用できます。

より自然な雰囲気を演出したい場合は
流木や気孔石などもおすすめです。

ただ、エビ類は薬品にとても敏感なので、
フィギュアなどのような
本来アクアリウム用ではないものを
使用する場合は十分注意しましょう。

⑥エビの餌は?


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エビは他の魚が食べ残した餌や
水槽内に繁茂したコケを食べてくれる
”お掃除屋さん”として知られています。

そのため、他の魚と混泳させる場合は
基本的に餌を与える必要はありませんが、
水槽内に食べるものがなくなると
水草を食べてしまうことも・・・。

せっかくのレイアウトを
台無しにされて困るという時は、
エビにも餌を与えてあげると良いでしょう。

エビは基本的に雑食性なので、
魚用の人工飼料もよく食べてくれます。

冷凍アカムシなんかも
好んで食べるようですね。

ただ、一度餌の味を覚えてしまうと
コケを食べなくなることがあるため、
コケ取りを主な目的として飼育する場合は
与えすぎないように注意が必要です。

また、ボトルアクアリウムなどで
エビだけを単独飼育する場合は、
エビ用の人工飼料を与えても良いでしょう。

魚の餌ほど種類は多くありませんが、
様々な性質のものが市販されているので
目的に合わせて選んでみてください。


⑦エビを飼うとコケを食べてくれる効果がある?


出典:https://www.shopping-charm.jp/

先述のとおり、
エビ類は水槽内に繁茂した
コケを食べてくれます。

中でもヤマトヌマエビは
優れたコケ取り能力の持ち主として
知られており、

こちらの動画のように
コケまみれになった水槽でも

まとまった数を投入すれば
日に日にコケが減っていくのを
目に見えて実感することができます。

ただ、こちらも先述したとおり
水槽内に食べられるコケがなくなると
水草を食べてしまうことも・・・。

したがって、
コケ取り目的でエビを導入する場合は
匹数に注意しましょう。

また、すべての種類のエビが
コケをよく食べるとは限りません。

ビーシュリンプなどは
まったくコケを食べないわけでは
ありませんが、

食べる量としてはそれほど多くないので
コケ取りは他の種類のエビに
お任せしたほうが良いでしょう。

⑧エビの値段はどのくらい?


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エビの値段は種類によって異なります。

たとえば淡水性のエビであれば
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビのような
ポピュラーな種類は1匹100円前後
安価で購入できることが多いですが、

レッドビーシュリンプのように
色や模様の入り方で
グレード分けされているものは
1匹数千円~するものも。

一方、海水性のエビは
淡水エビに比べて値段がやや高く
1匹1,500円~3,000円前後で
販売されている種類が多いです。

⑨寿命はどれくらい?


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飼育下のエビの寿命は
淡水性で1~2年、海水性で2~3年だと
言われていますが、

適切な飼育環境で飼育すれば
それより長生きしてくれることも
あるようです。

その愛らしい姿を
1日でも長く見ていられるよう、
上手に飼育していきたいですね!

アクアリウムのエビ!死因になりうる2つの注意点

アクアリウムで飼育されるエビの中でも
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどは
丈夫で初心者でも飼いやすいと
言われていますが、

実際に飼育を始めてみると
「すぐに弱って死んでしまう」
「ある日突然大量死した」
なんてこともあるようです。

では、エビが死んでしまうのは
一体何が原因なのでしょうか。

①殺虫剤の粒子

先述したように、
エビは薬品類に非常に敏感です。

水槽に添加するコケ除去剤や
魚病薬などのほか、
噴霧式や燻煙式の殺虫剤の粒子でも
命を落とすことがあります。

特に最近の燻煙式殺虫剤は
狭い隙間や家具の裏側などにまで
行きわたるほどの効果があるようで、

水槽のフタをしっかり閉めていても
全滅したというケースもあるようです。

ご自身での使用はもちろん、
ご家族にも水槽のある部屋では
殺虫成分を含む薬品を使用しないよう
きちんと説明しておきましょう。

また、水槽に新たな水草を投入する際は
「残留農薬」にも注意が必要です。

ショップで販売されている水草は、
「無農薬」などという記載がない限り
ほぼ農薬が使われています。

農薬は水草の生長を妨げる害虫を
駆除するために使用されるもので、
よほど大量に使用しなければ
多くの熱帯魚には無害なのですが、

エビ類にとっては微量な農薬でも
命を落としかねないほどの
猛毒となるのです。

エビのいる水槽に入れる水草は、
なるべく無農薬のものを
選ぶようにしたいですね。


②急激な水質の変化

エビ類は総じて
魚類よりも水質の変化に弱いです。

水換えは必要以上に回数を多くせず、
一回の換水量にも気を付けましょう。

新しいエビをショップから迎えて
すぐに死んでしまうという場合は
最初の水合わせに失敗した
可能性が高いです。

水合わせのやり方としては
10分おきくらいの間隔で
少しずつ足し水をしていく方法が
一般的ですが、

水質に敏感なエビ類の場合は
より負担がかからない
「点滴法」で行うのがおすすめです。


出典:https://www.shopping-charm.jp/

なお、アクアリスト御用達の
通販ショップ『チャーム』には、
点滴法に必要な道具がすべて揃った
お得なセットも販売されています。

⇒【チャーム】販売ページはこちら

水換えの際にも使用できるので、
これからエビをお迎えする方は
あらかじめ用意しておくと良いでしょう。

アクアリウムでエビと貝は共存出来る?

エビ類は基本的に
魚にとって格好の餌となるため、
エビと魚を同じ水槽で飼育する場合は
十分に注意しなくてはなりません。

混泳相手を考えるうえで、
エビとの相性がもっとも良いのは
「貝類」です。

貝類はエビをいじめたり
食べたりすることはありませんし、
食べる餌や好む水質など共通点も多いので
共存させやすいのです。

アクアリウムで
よく飼育される種類としては、
次のようなものが知られています。

  • 淡水性の貝類
    ・フネアマ貝
    ・シマカノコ貝
    ・イシマキ貝
    ・ラムズホーン
    ・ヒメタニシ など
  • 海水性の貝類
    ・マガキ貝
    ・タカラ貝
    ・シッタカ貝 など

貝類にもそれぞれ
独特の個性がありますので、
好みの種類を選んでみてください。

アクアリウムでエビと流木は一緒に入れていいの?

エビなどの甲殻類は
基本的に狭いところを好みますので、
水槽内に流木を入れてあげると
枝の隙間などが良い隠れ家になるでしょう。

しかし、流木は
購入してきたものや拾ってきたものを
そのまま水槽に入れることはできません。

流木に含まれる”アク”が
飼育水を茶色く変色させて
鑑賞性を大きく下げてしまうほか、

目には見えない細菌や寄生虫が
エビに悪影響を及ぼす恐れがあるからです。

流木を水槽に投入する前には
一度よく洗って汚れを落とし、
煮沸または熱湯による
アク抜き・消毒を行いましょう。

ただし、先述したとおり
エビは薬剤にとても敏感ですので、
間違っても洗剤や殺虫剤は
使用しないでくださいね。

⇒アクアリウムの流木!レイアウトを自作するときの注意点とは?
流木をレイアウトする時の
注意点などについては、
こちらの記事で詳しく解説しています。


まとめ

今回の記事では、
エビの飼育に初めて挑戦する方のために
基本的な飼い方や注意点などを
詳しく解説してまいりました。

水槽内のコケや残餌を食べる
掃除屋さんとして活躍してくれるだけでなく
愛嬌たっぷりの見た目でも
アクアリストを癒してくれるエビたち。

最近では品種改良によって
個性的なエビがどんどん登場しているので、
好みの種類を探すのも楽しいでしょう。

飼育自体はそこまで難しくありませんが、
お魚以上に環境に敏感なので
水質の管理はしっかり行ってくださいね!


0.アクアリウム



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