メダカの飼育をしていると
いずれは交配をしてみたくなるものです。
自分のオリジナルの品種を
作り出せたら嬉しいですよね。
でも品種のことや、遺伝のことが難しく
実際にどうしたら良いのか
分らない人も多いと思います。
そこで今回は、メダカの交配について
詳しく解説していきます。
メダカの交配の方法はどうすればいいの?
メダカの交配にルールはありません。
自分でこどもを採ってみたいと思うメダカの
オスとメス揃えて繁殖させましょう。
同じ種類同士であれば、
同じ種類のこどもが生まれてくる
可能性が高くなります。
しかし、別種のオスとメスを
交配させると、オス親とメス親の
両方の形質を持ったこどもが生まれます。
その中には未来の新種が
混じってるかもしれません。
まずは、繁殖に挑戦してみることが
新種作出のスタートです。
ただし、むやみに繁殖をさせると、
系統の分らない雑種ばかりに
なってしまうので注意しましょう。
メダカの交配!狙った品種を育てるための3つのコツとは?
⒈生まれてくるこどもを予測する
こどもが親に似るのは、
人間もメダカも同じ事です。
親メダカの色の強弱や、体型によって
こどもの色や体型が変ってきます。
そのため、親メダカを選ぶ際に、
こどもの色や体型が
どのように出るか予測しましょう。
産まれてくるこどもの色を
予測できるようになれば
狙った形質を持ったこどもを
産ませやすくなります。
⒉メンデルの法則・優性の法則と分離の法則を知っておく
純系で形質の異なる親を
交配させたこども(F1)は、
両方の遺伝子を半分ずつもって生まれます。
しかし、このこどもにはどちらかの
優性形質だけが現れ、劣性形質は現れません。
これを「優性の法則」と言います。
このとき、表面に現れるのが「優性」
現れない形質を「劣性」と言います。
次に、F1同士を交配させると、
そのこども(F2)には優性形質を表す個体と、
劣性形質を表す個体が3:1の割合で生まれます。
このように、F1で現れなかった形質が
F2で現れることを「分離の法則」と言います。
例えば、アルビノメダカの
形質は劣性形質のため、
アルビノ以外のメダカと交配しても、
そのこどもにはアルビノの形質は現れません。
こども同士を改めて交配させると、
そのこどもに初めてアルビノの形質が
現れてきます。
その個体の持つ形質が優性なのか
劣性なのかが分れば、
より交配も楽しくなると思います。
メダカの交配図を一覧でご紹介!
代表的なメダカの交配図をご紹介します。
- 楊貴妃×透明鱗=紅白メダカ
- 楊貴妃×パンダ=楊貴妃パンダメダカ
- 琥珀×ヒカリ=琥珀ヒカリメダカ
- 琥珀×錦=琥珀錦メダカ
- 幹之×パンダ=パンダ幹之メダカ
- 幹之×透明鱗=幹之透明鱗メダカ
- 白×ダルマ=白ダルマメダカ
- 白×ヒカリ=白ヒカリメダカ
上記は、数百種類はいると言われる
メダカの改良品種の極一部です。
突然変異個体を元にした新種も多いため、
全てが交配で作出されるわけではありません。
新種を作る前に、まずは自分で
代表的な改良メダカをイチから
交配してみるのも面白いと思います。
メダカの交配で新種を作る方法はある?
新種のメダカについては
「今までにない色合いや姿形をしており、
さらにその固体を再度交配しても、同様に
その形質を受け継いだ子供が生まれること」
と言う定義があります。
メダカの交配で新種を作るためには、
まず、作りたい新種のイメージをしましょう。
色や体型などの組み合わせをイメージし
その新種を作り出すためには、
どのような親を交配させたら良いかを考え
そのイメージに合った親魚を
実際に交配をさせてみましょう。
もちろん、いくらイメージをしても
イメージ通りに、こどもが
生まれてくるとは限りません。
もし、イメージに近いこどもが産まれた場合、
そのこども同士を交配させます。
そのこどもが、再び同じ形質を持っていれば、
晴れて新種の誕生と言うことになります。
メダカの繁殖!親近の交配は奇形になりやすいって本当?
メダカは、親近での交配を繰り返すと、
血が濃くなり、奇形が生まれたり、
致死率が高くなると言われています。
奇形が発生すると、
上手く泳げない個体や、
上手く餌を食べられない個体など
様々な障害がでてきます。
早くに死んでしまう個体も多いので
なるべく親近での交配は止めた方が良いです。
新種作出のためには、ある程度
近親間での交配を続けなくてはならないので、
目的を持った親近での交配以外は、
3世代程度にとどめておくのが良いでしょう。
メダカの奇形については
こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
交配は、最初は難しく感じるかもしれませんが、
基本を押さえてしまえば、
それほど難しいことではありません。
自分のオリジナルの品種が作れれば
もちろん嬉しいですし、
試行錯誤して交配をするのは
とても楽しいことだと思います。
まずはお気に入りのオスとメスで
交配をしてみてはいかがでしょうか?
交配した後のメダカの卵についてはコチラ!
ぜひ併せて読んでみて下さい。