アクアリウムのレイアウトは60センチ水槽がおすすめ?流木&石の組み方

アクアリウムを始めるにあたって、
もっともセンスが問われるのが
水槽内の「レイアウト」。

アクアショップに行くと
緑鮮やかな水草に石や流木を組み合わせた
自然味あふれる素敵なレイアウト水槽が
たくさん展示されていますが、

見よう見まねでやってみようとすると
意外にうまくいかないことも多いですよね。

出来上がったレイアウトを見て、
「私ってセンスないのかも・・・?」
なんて嘆いている方も多いのでは?

そこで今回の記事では、
皆さんのアクアリウムがより美しくなる
レイアウトのコツをまとめてみました。

レイアウトにおすすめの水槽サイズや
かかる費用などについても
解説していますので、

これからレイアウトに挑戦する方も
ぜひ参考にしてみてください!

アクアリウムのレイアウト!水槽は60センチがおすすめって本当?

それではまず最初に、
アクアリウムでレイアウトを楽しむ際の
水槽選びのポイントからお話していきます。

自宅に初めて水槽を設置する方は、
「大きすぎると持て余しそう」
「置き場所に困りそう」といった理由から
小型の水槽を選びがちです。

もちろん小さな水槽でも
レイアウトを組むこと自体は可能ですが、
スペース的に狭いために
組めるレイアウトに限界が出てきます。

特に石や流木を配した
ダイナミックなレイアウトは、
小型水槽では難しいでしょう。

大きなものを一つ置いただけで
圧迫感が出てしまいますし、

水槽内が狭くなることで
飼育している生体がぶつかって
ケガをしてしまう恐れもあります。

そこでおすすめなのが、
「60cm規格の水槽」です。


出典:http://www.shopping-charm.jp/

現在は様々な水槽が販売されていますが、
その中でもっとも普及しているのが
この60cm規格水槽で、

ある程度の大きさの石や流木を配置しても
余裕のあるレイアウトが組めるほか、
以下のようなメリットもあります。

60cm水槽がおすすめの理由
  • 普及率が高いサイズなので
    周辺機器の種類が豊富
  • 水量が多いため
    水質の管理がしやすい

「60cmは大きすぎでは・・・?」と
感じる方もいると思いますが、
実際に設置してみると
意外にそこまで大きさを感じません。

逆に小さい水槽を購入して
物足りなさを感じる方も多いんですよ。

⇒アクアリウムの水槽!立ち上げにおすすめのサイズやメーカーを紹介
なお、こちらの記事では
立ち上げにおすすめの水槽を
メーカー別にご紹介しています。

水槽選びの際は、
ぜひ参考にしてみてください。

アクアリウムのレイアウトのやり方!3つのポイントで解説

続いては、
アクアリウムのレイアウトを
格好良く仕上げるためのポイント
アイテム別に解説していきます。

レイアウトに使用されるアイテムは、
主に次の3つです。

  1. 流木
  2. 水草

では、それぞれどんなやり方があるのか
ひとつずつ見ていきましょう。

①流木のレイアウト


出典:https://www.shopping-charm.jp/

レイアウトの定番アイテムである流木には
大きく分けて2種類のタイプがあります。

ホーン
ウッド
その名のとおり動物の角のような
形状をした流木。
ずっしりと重量感のあるものが多く
大きなものなら一つ置くだけでも
十分に存在感がある。
ブランチ
ウッド
木の枝や根の部分にあたる流木で
ホーンウッドより枝分かれが多い。
枝ぶりによってレイアウトの印象が
大きく変わる。

流木を選ぶ際は、
組みたいレイアウトをイメージしながら
どちらのタイプが合うか考えてみましょう。

また、流木は
そのまま配置しても良いですが、

水草を活着させることで
より自然味あふれる水景を
作り出すことができます。

ミクロソリウムなどの活着性の水草を
ビニールタイで巻き付けたり、
モスで全面的に覆ってみるというのも
面白いでしょう。

流木に水草を活着させる方法は
以下の動画で詳しく紹介されていますので
初めて挑戦する方は参考にしてみてください。

このように様々な使い方ができる流木ですが
水槽内に沈めても浮いてしまうことが
しばしばあります。

これは流木の内部に含まれる
空気が原因なので、

鍋に入れて煮沸するか
ドリルで穴をいくつかあけて
中の空気を抜きましょう。

「そこまでするのは面倒!」という方は
流木に錘や吸盤を括り付けて
強制的に沈ませるという方法もあります。

②石組みのレイアウト


出典:https://www.shopping-charm.jp/

いくつかの石を組み合わせることで
渓谷や山脈などの自然風景を
水槽内に再現する石組みレイアウト。

一見シンプルに見えますが、
実際にやってみると
石同士のバランスを取るのが
意外と難しかったりするので、

初めて挑戦する方は
水槽サイズと同じ段ボール箱などを使って
まずは試し置きをしてみると良いでしょう。

シミュレーションを繰り返すうちに、
それぞれの石のベストな向きや角度が
見えてくると思います。

自然な水景を作るポイントは、
あえて「石の高さを揃えない」ことと
「石に角度をつけて配置する」こと

石の高さがきっちり揃っている、
まっすぐ垂直に立っている、など

石が規則的な並び方ををしていると
どこか人工的な印象を与える
不自然なレイアウトになってしまいます。

高さが足りない時や
角度をつけにくい場合は、
小さめの石を利用してみてください。

また、アクアリウム用の石には
様々な種類がありますが、

何種類もの石を組み合わせるよりも
1種類の石でまとめるほうが
全体的な統一感が生まれ、
見栄えの良いレイアウトになります。

⇒アクアリウムの石の種類!安いおすすめ10選【まとめ】
なお、こちらの記事では
レイアウトにおすすめの石を
ご紹介しています。

石選びに迷った時は、
ぜひ参考にしてみてください。

③水草のレイアウト


出典:https://www.shopping-charm.jp/

水草には草丈が高く伸びる種類と
そうでないものがあり、

水草レイアウトでは
背の低い種類を水槽の手前(前景)に、
奥(中~後景)にいくほど背の高い種類
植えるのが基本です。

代表的な水草の種類を
植栽エリアごとにまとめてみましたので、
選ぶ際の参考にしてみてください。

前景草 ・グロッソスティグマ
・ウォーターローン
・パールグラス
・ショートヘアーグラス
・コブグラス
・リシア など
中景草 ・アヌビアス
・ミクロソリウム
・クリプトコリネ など
後景草 ・ロタラ
・ハイグロフィラ
・バリスネリア
・アマゾンソード
・エキノドルス など

水草を植える時は
異なる種類が隣同士になるように
配置を考えるようにすると、

変化に富んだメリハリのある
レイアウトを作ることができますよ。

また、水草自体がうまく育っていなければ
せっかくのレイアウトも台無しです。

⇒アクアリウムの水草のレイアウト! 初心者におすすめの育て方とは?
水草を美しく育てるためのコツは
こちらの記事で詳しく解説していますので、
よろしければ参考にしてみてください。

アクアリウムのレイアウトの黄金比って?

デザインやモノづくりの世界には、
「黄金比(Golden Ratio)」という考え方が
存在するのをご存知でしょうか。

黄金比とは
「人が視覚を通してもっとも美しいと
感じる比率」のことで、
数値で表すと「1.6:1」です。

かの有名なモナリザ像や
エジプトのピラミッド、

より身近なところでは
スマホの画面や名刺の縦横比など、

私たちが日頃から美しい、見やすい、と
自然に感じるものの多くには、
1:1.6の比率が当てはまると
言われています。

この黄金比は、
アクアリウムのレイアウトにも
応用することが可能です。

石や流木の置き場所に迷った時は、
自分の水槽サイズに合わせて
1:1.6の位置に置いてみると良いでしょう。

黄金比の求め方は以下のとおりです。

黄金比1.6:1の求め方

求めたい辺の長さ÷2.6=(x)
(x)×1.6=(y)
(y):(x)=1.6:1

使用している水槽の幅が60cmなら、
60cm÷2.6=23.076、
23.076×1.6=36.921ですから、

これを四捨五入すると、
幅60cmの黄金比は「36cm:23cm」
ということになりますね。

同じように高さについても計算しておくと
植栽する水草の種類や流木などの大きさを
選びやすくなると思います。

皆さんもぜひ
自分の水槽の黄金比を計算して、
より見栄えのするレイアウトに
挑戦してみてくださいね。

アクアリウムのレイアウトにかかる費用の相場は?

アクアリウムのレイアウトにかかる費用は、
「どんなレイアウトを組むか」によって
大きく変わってくるものです。

たとえば水草がメインのレイアウトなら、
育てる水草の種類によって
照明やCO2添加器具が必要になるため、
初期費用だけでなく維持費も違います。

ただし水草はうまく育成すれば
水槽内で増やすことも可能なので、

初めは最低限の水草だけ購入して
あとは自分で増やしていくと
コストを抑えることができるでしょう。

また、アクアリウム用の石や流木は
ショップで購入すると意外に高価で、
大きなものや珍しいものになると
数千円することもあります。

川や海で拾ってくればタダで済みますが、
長いこと自然下に置かれていたものは
水槽内の水質を変化させ
生体に悪影響を及ぼすことがあるため、

水質管理に不慣れな初心者さんには
あまりおすすめできません。

これらは多少高くても
最初はショップで購入したものを
使用したほうが無難でしょう。

なお、レイアウトアイテムは
実店舗よりも通販ショップのほうが
安く販売されていることが多いです。

通販は実物を自分の目で見て
好みの色形を選べないという
デメリットもありますが、

実店舗にはなかなか入荷しないような
珍しいものが見つかることもあるので、
うまく活用してみると良いですよ。

まとめ

今回の記事では、
アクアリウムのレイアウトにお悩みの方や
レイアウト初心者さんのために、

レイアウトを成功させるコツや
おすすめの水槽サイズなどについて
解説してまいりました。

レイアウトには様々な方法がありますが、
最初のうちは基本をもとにしながら
自分流のアレンジを加えていく
失敗が少ないでしょう。

最近は人気のアクアリストさんが
レイアウトの手順を紹介している
youtube動画なども多数ありますので、

悩んだ時はそれらを参考にしてみると
良いアイディアが得られるかもしれません。

ぜひ色々試して、
自分だけの素敵なアクアリウムを
作り上げてくださいね!

 


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